恵比寿の街で映像祭り!「エビゾー」レポート

2011年 2月 19日 23:00 Category : Art

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 2階展示室で独特かつ濃いオーラを醸し出していたのは、松本力氏の空間だ。薄暗い空間の中は鈍くかつ深みのある色で描かれた抽象的なペインティング、ドローイングと、段ボールに穴が開けられておりそこを覗くと星空のように見える立体作品等、たくさんの要素で埋め尽くされている。松本氏が普段から取り組んでいるのは「時間の幅を感じさせる絵」である。絵で映像という時間芸術を表現しようという試みである。今回は、その概念からさらに派生して、そのような考え方に基づいて描かれたペインティングを使って長編映画を作るという試みをおこなう。

「80分の映像作品を作っている途中段階をインスタレーションしています。普段はお話がない流れの映像を作っているので、そこに意味があるシークエンスを居れていって成立させたいと思っています。内容としては、私たち地球人は太陽系や銀河系の星の眺めるというかたちで宇宙を見ていますが、同時にその宇宙に生命体か何かがあるとしたらそこから我々も見られている。そういう視点でストーリーが進む予定です」(松本力氏)

 時間と哲学を絵として表現するという、松本力氏の創作のエネルギーをこの場で感じて欲しい。

 アートユニット、スーパーフレックスの作品は、ファーストフード店にどんどん水が貯まり浸水していく様子を約21分の映像に収めたもの。

スーパーフレックス《マクドナルド浸水》 2009年/RED、16×9、サウンド、カラー 協力:ニルズ・スターク、コペンハーゲン

スーパーフレックス《マクドナルド浸水》 2009年/RED、16×9、サウンド、カラー 協力:ニルズ・スターク、コペンハーゲン

 「この作品はバンコクのスタジオで作り上げたものです。何が起きるかというと、水がひたすら水が流れ込んでくる。それをどう感じるかは多くは説明しませんが、ぜひ20分最初から最後まで見て考えていただきたい」(ビョルンスチェルネ・クリスティアンセン氏)

 自然災害による被害を想像する人もいれば、地球温暖化による水位上昇を思う人もいるだろうし、ゴミ問題考える人もいるだろう。この映像に台詞やメッセージはついていないが、そこに含まれた社会的なメッセージは目の前にある映像を目の当たりにすれば一目瞭然。

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