りんごから宇宙まで、世界を見立てる鈴木康広の目

2011年 11月 17日 18:35 Category : Art

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 「地球」「まばたき」「りんご」「僕」。これらのキーワードから見えるものは? 普段身の回りにあるものが、鈴木康広の視点を通すとぐらりと揺るがされる。浜松市出身のアーティスト、鈴木康広氏の個展「鈴木康広展 BORDER ─ 地球、まばたき、りんご、僕」が、浜松市美術館を中心に市内全域に渡って開催中だ。

 鈴木康広氏は1979年生まれのアーティストで、2001年に公園にある回転遊具・グローブ・ジャングルを使ったインスタレーション作品「遊具の透視法」で注目を集め、その後様々な展覧会に参加。近年では、2009年に羽田空港で開催された「空気の港─テクノロジー×アートで感じる新しい世界」展のアートディレクターを務め、空港内に12mものバルーンでできた「大きな空気の人」他、メディア技術を用いた作品を多数設置したり、2010年の瀬戸内国際芸術祭では、船が走る水紋がファスナーに見える「ファスナーの船」を瀬戸内海に走らせたり、同年、原美術館で建物自体を募金箱にした作品「募金箱『泉』」を制作するなど、美術館やギャラリーにとどまらず、目覚ましい活動をしている。

 グローブ・ジャングルの作品をデビュー作とすれば、今年で10周年を迎える鈴木康広氏。現在開催中の個展も、美術館の中だけにとどまらないユニークな仕掛けがいろんなところに施されている。キーワードは「地球」「まばたき」「りんご」「僕」。

 反転した日本の地図が掲示されているエントランスを抜けて展示室へ。白い切り株の形をした容器に水が張られており、上からぽたりぽたりと水滴が落ちてくる。滴が落ちると、水には同心円状の波紋ができる。そう、波紋が年輪のように見えるのだ。「水の切り株」という作品である。

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