大きなエネルギーを宿したオノ・ヨーコからの祈り

2012年1月23日 00:00

 1960年代より、アーティストのオノ・ヨーコ氏は一貫して「平和と自由への祈り」を込めた作品を発表し続けてきた。そして2011年7月に「美術の分野で人類の平和に貢献した作家」として、第8回ヒロシマ賞を受賞し広島市現代美術館にて個展を開催した。そんなオノ・ヨーコ氏の個展「灯 あかり」が、現在、東京・清澄白川の小山登美夫ギャラリーで開催されている。本展では、東日本大震災を受けた日本に一筋の光を灯す、力強いメッセージが手向けられた。
(c)Yoko Ono Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 作品は、7Fと6Fのギャラリースペースに展示されている。7Fのエレベーターを降りると、ギャラリー空間は真っ暗で、小さなライトが手渡される。「灯への道」は、観客が迷路のような空間を、光を目指し、彷徨い歩くという作品だ。
「灯への道」2011 (c)Yoko Ono Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 真っ暗な中、不安な気持ちになりながら歩みを進める、空間の真ん中に光があるのは分かっているがなかなかたどり着けない。しかし、光は確実にそこに在り、誰もがたどり着けるようになっている。
「ミエナイ人タチ」2011 (c)Yoko Ono Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 その迷路をぐるりと囲むように、靴の縁側から血が滴る「血のハイヒール」、寄りそうように何人か集まってぼんやりと暗闇に浮かぶ人型「ミエナイ人タチ」、暗闇の中で発光する「百足」などが展示されている。
「血のハイヒール」1993 (c)Yoko Ono Courtesy of Tomio Koyama Gallery