「3.11が起こった時、私はNYにいて、とても辛かった。3.11に起こったことだけですむのではなく、それからどんどんいろんなことが、もっとひどいことがわかってきてしまった。そういう時にどうしたらよいか? 私は広く多くの人々を元気づけたかった。それには自分が来ることが一番だと考えました。私が身体がここに来ることが一番の元気づけになると。言葉で元気づけるとかそういうことではなく、身体がそこに来るということは、言葉によるコミュニケーションとは全く違うと思います」

オノ・ヨーコ氏にとって「光」とは何か、という質問に対してはこのように答えた。
「昔、関東大震災で、まわりを火の海で囲まれてしまった女優の森律子さんは、幼い子どもの手をとり、向こうの方に小さく見えた一点の青い空を目指して、そして私の祖母の家にたどり着いた、と。そのように、私たちも一点の希望を心に携えて、目標に向かって立ち上がって行くことが大切です。辛いところにいることは飛躍の前程です。座っていなかったら立ち上がることはできません。みんなでがんばりましょう」
「空のほこり」2011 (c)Yoko Ono Courtesy of Tomio Koyama Gallery最後に、広島の個展の際に寄せられたオノ・ヨーコ氏からのメッセージを。
「広島と長崎の市民が不屈の精神と叡知の力で深い悲しみと苦難を乗り越えてきたその力が世界に希望の光を与えるのです。人類の最高の叡知は、私たちみんなが持っている超能力です。それはいざという時に、意識の奥から出てくる叡知に輝く力で、念願だけで山を動かすこともできる凄い力です」
「私の愛があなたの超能力を引き出す力になってくれることを祈って。」
オノ・ヨーコ氏の力強い念力とメッセージが、鑑賞者を介し、大きな超能力となることを祈って。1月28日まで。
オノ・ヨーコ展「灯 あかり」
開催中~2012年1月28日(土)
小山登美夫ギャラリー 東京都江東区清澄1-3-2 7F
Open.火~土12:00~19:00(日・月・祝休)
取材/上條桂子 撮影/根田拓也

