『エキサイトイズム』サービス終了のお知らせ
この度『エキサイトイズム』は2019年9月30日をもちましてサービス終了をさせていただきました。
これまで皆さまに賜りましたご愛顧に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

広大な宇宙へ、内なる旅へ誘う「光」

2012年 2月 3日 00:00 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

 7階に上がり、エレベータが開くと同時に出迎えてくれるかのように、佐藤充氏の作品が置かれている。

「予兆」2012 鉛筆、色鉛筆、インク、紙、パネル 130×110cm

 イメージしたのは、日本神話にある「天岩戸開きの伝説」だ。天岩戸に隠れてしまった太陽神の天照大神を、八百万の神が集まり外へ出すという話である。佐藤氏は、鉛筆を使って非常に細密な神々の絵を描く。

「去年、何回か『死ぬ』って思ったことがあって、その時に初めて手を合わせました。でも、その時に神様のイメージが自分の中になかったんです。何に祈っていいのかわからなかった。だから今回、自分なりの神様を描いてみようと思いました。最初の絵は神様の外側にいる人間からはじまり、武器や道具を捨てて、植物や動物、そして身体のいろんなところを駆使して神様になろうとしている。その構造は現実とリンクするなって思いながら描いたんですが、最後まで神様のかたちはわからなかった。でもその輪郭のようなところがふっと光る、その先に神様の気配があるような気がします」

(c) Louis Vuitton /Tadamasa Iguchi

 まるで写経をするように細かい絵を描いていく佐藤氏は、絵を描くことでどんどん内面の深淵へと向かっていったのかもしれない。偶像としての神の存在があるかないかはわからないが、佐藤氏の神は確かにそこにいるのだろう。

Related article

  • 誰もが一度は通る道「通学路」の写真集シリーズ
    誰もが一度は通る道「通学路」の写真集シリーズ
  • さらに洗練された空間になった、ルイ・ヴィトン 表参道店
    さらに洗練された空間になった、ルイ・ヴィトン 表参道店
  • 「ヴィヴィアン・ウエストウッド オーパス展」が開催
    「ヴィヴィアン・ウエストウッド オーパス展」が開催
  • 閉幕迫る「大地の芸術祭2009」北川フラム インタビュー
    閉幕迫る「大地の芸術祭2009」北川フラム インタビュー
  • 人は日々変わり続ける「トランスフォーメーション」展
    人は日々変わり続ける「トランスフォーメーション」展
  • アーヴィング・ペンと三宅一生の美しき視覚的対話
    アーヴィング・ペンと三宅一生の美しき視覚的対話

Prev & Next

Ranking

  • 1
    世界初公開のカチナ!「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」
  • 2
    若手書家の最新個展、華雪ノ展示『雨日』が開催中
  • 3
    ミラノサローネ2010プレビュー、カッシーナはフランコ・アルビニ復刻
  • 4
    ミラノサローネ2010、トピックス総まとめ「世界編」
  • 5
    今年最も行くべきエキシビション「the new market」
  • 6
    クルーズ新世紀(1)~船長インタビュー|ダイヤモンド・プリンセスの楽しみ方
  • 7
    今週末見るべき映画「雪の轍(わだち)」
  • 8
    建築家ピーター・マリノに聞く、エルメネジルド ゼニア 新宿店
  • 9
    4週間で肌質を変える美容液、アモーレパシフィック
  • 10
    お家で作る、大人のためのアイスキャンディー

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加