原美術館「ホームアゲインーJapanを経験した10人のアーティスト」展開催

2012年 9月 6日 12:00 Category : Art

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 東京、品川の原美術館で「ホームアゲイン―Japanを体験した10人のアーティスト」展が 11月18日(日)まで開催される。

「L.S.」 2011年 写真(インクジェットプリント) 57.2 x 150.3 cm

 本展は、2007年から2011年にかけて、日本にアーティスト イン レジデンス(Artist in Residence、以下、AIR)のプログラムで来日した広域アジアならびにアメリカ大陸の若手アーティスト10名による展覧会だ。彼らはインドネシア、シンガポール、インド、アフガニスタン、ブラジル、アルゼンチンそしてアメリカと、それぞれ異なる背景から来日し、約3ヶ月の滞在中で「Japan」になんらかのモチーフを発見し、制作した成果を東京で発表した後、帰国した。今回、この10名のアーティストを一堂に集め、日本滞在中に制作した作品から選んだものと同時に、帰国後に制作した近作・新作もあわせて構成。彼らの再招聘によって、国を移動することで生まれる彼らの表現の変化や進展を美術館で紹介することは、先進的なAIRプログラムのあり方を模索する試みともいえる。

 ここでは彼らの日本滞在中の作品を紹介する。言語・宗教・慣習の異なるさまざまな文化圏からやってきたアーティストたちが体験した「Japan」がここにある。原美術館で彼らの新作を見て、その体験が帰国後の制作活動にどんな「名残り」を残したか探ってみてほしい。それぞれの背景と同様、10名のアーティストは制作のスタイルや作風もさまざまであり、絵画・ドローイング・インスタレーション・写真・彫刻など、現代美術ならではの多様な表現を楽しめるのも見どころの一つだ。

「ホームアゲインーJapanを経験した10人のアーティスト」
会期 2012年8月28日[火] - 11月18日[日]
会場 原美術館 東京都品川区北品川4-7-25 Tel 03-3445-0651(代表)
主催 原美術館、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
共催 バッカーズ・ファンデーション
協賛 ダイキン工業株式会社、UBS銀行、ルイ・ヴィトン ジャパン
助成 公益財団法人アサヒビール芸術文化財団、アジアン・カルチュラル・カウンシル、公益財団法人花王芸術・科学財団
開館時間 11:00 am-5:00 pm(水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日 月曜日(祝日にあたる9月17日、10月8日は開館)、9月18日、10月9日
入館料 一般1,000円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料

■ シャギニ ラトナウラン Syagini Ratnawulan [インドネシア、1979年生]
インドネシアのバンドゥン在住。ロンドンのゴールドスミス カレッジで学ぶ。「アンダー・コンストラクション アジア美術の新世代」展(東京オペラシティアートギャラリー、国際交流基金フォーラム、2002)に出品。東京滞在中(2011)には、「夢と現実」をテーマに、滞在中に見つけた古い家具やタイプライター、クッションなどを使用し、静謐だが暗示に富むインスタレーション、写真、ドローイングを制作。そのうち、写真作品「L.S.」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐(The Last Supper)」をモチーフに、作品と同じ位置に並ぶ人物像を白いベールで包み、秘めたる歴史や時間を表現した
●「L.S.」 2011年 写真(インクジェットプリント) 57.2 x 150.3 cm
※作品は上段に掲載

■ カディム アリ Khadim Ali [アフガニスタン、1978年生]
パキスタンのクエッタ在住で両親はアフガニスタンの少数民族。パキスタンのラホール国立美術大学で伝統の細密画を学び、この技法を用いて、現代社会を映し出す作品を制作している。東京滞在中(2007)には、母国に幼い娘を残して、東京で働いているヨーロッパ出身の女性と出会い、女性が子守歌を歌うビデオ作品と、彼女との出会いから着想を得た細密画を手掛けた。

●「憑かれた蓮」 2011-2012年 紙にグアッシュと金箔 70×54cm

■ムナム アパン Minam Apang [インド、1980年生]
インドのゴア在住。ムンバイの美術学校で修士号を取得。無意識や偶然性にまかせて手を動かすことで生まれる幻想的な世界を、紙や糸を使い、小さいながらも緻密なドローイングで描きだす。東京滞在中(2009)には、丁寧に描き込まれたドローイングを折り曲げたり立てたりすることで平面的表現を立体作品へと展開させた作品を制作。

●「ヒルサイド ストーリーズ:ネリとヨミ」 2009年 綿糸、糊、ファブリアーノ・コールドプレス紙(400gsm) タモ材台座、26 x 56 x 8.5cm(作品) 35 x 70 x 35cm(台座)
撮影:木奥惠三

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