新しい体験型パフォーマンス作品「MIRAGE(ミラージュ)」とは!?

2012年 9月 17日 11:00 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

 2012年8月24日からの3日間、お台場の日本科学未来館でグラインダーマンと理化学研究所の主催による体験型パフォーマンス「MIRAGE」が発表された。1回約10分のパフォーマンスを1回につきひとりしか体験できないということもあり、予約が殺到。この貴重な機会に運良く体験することができたので、レポートする。

 「MIRAGE」の核となるのは、理化学研究所脳科学総合研究センターの適応知性研究チームにより開発されたSR システム(Substitutional Reality System=代替現実システム)。このシステムに基づくヘッドマウント・ディスプレイとヘッドフォンを合わせた装置、通称「エイリアンヘッド」が鍵をにぎる。このエイリアンヘッド、パッと見た感じではダフトパンクを連想するルックス。開発チームのリーダーである社会神経科学者の藤井直敬氏が、山中俊治氏にデザインを依頼したもので、ヘルメット状のものを被ると、目線の位置にゴーグル型ディスプレイとライブカメラが取り付けられ、耳の部分にはヘッドフォンがセットされるようになっている。頭にセットしてみると、完全に視覚と聴覚をコントロールされる感じだ。この装置自体は大して重くないのだが、自分自身で外界の情報を直接察知することができないため、やはり普通の状態に比べると少々不安を感じる。

 体験者は左右に回転可能なチェアに座り、ヘッドマウント・ディスプレイを係の人から装着される。念入りにフィット感を確認した上で、パフォーマンスがスタートする。ひとりのダンサーが目の前に現れて体験者に直接語りかけてくるのだが、最初の時点で自分の両手を見るように指示される。自分の両手をカメラ越しに動かしてみると、ちょっと不自然だが、紛れもない自分の手だということに安心感を持つ。不安になったら、手を見て動かしてみることが、この場合は肝心のようだ。そして、おもむろにパフォーマンスがはじまる。


Related article

  • 「20 クライン ダイサム アーキテクツの建築」展レポート
    「20 クライン ダイサム アーキテクツの建築」展レポート
  • 親方とジャムセッション? ― ピーター・マリゴールド
    親方とジャムセッション? ― ピーター・マリゴールド
  • 冷戦時代のストリートが主戦場、写真家・北島敬三展
    冷戦時代のストリートが主戦場、写真家・北島敬三展
  • クラスカで「DOと岡尾さんで考えた 竹皮編み展」
    クラスカで「DOと岡尾さんで考えた 竹皮編み展」
  • ショーウィンドーがアート一色になるイベント「KISS THE HEART #3」が開催
    ショーウィンドーがアート一色になるイベント「KISS THE HEART #3」が開催
  • フォトギャラリー: 銀座三越  DESIGNTIDE TOKYO 2012
    フォトギャラリー: 銀座三越  DESIGNTIDE TOKYO 2012

Prev & Next

Ranking

  • 1
    僕とカミンスキーの旅 【今週末見るべき映画】
  • 2
    吉岡徳仁「2009ミラノサローネ」プレビュー(1)
  • 3
    エルミタージュ美術館 美を守る宮殿 【今週末見るべき映画】
  • 4
    “食文化の発信基地に暮らす”「NODE UEHARA」の提案
  • 5
    今週末見るべき映画「グレート・ビューティー/追憶のローマ」
  • 6
    今週末見るべき映画「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」
  • 7
    八雲餅/ちもと by Tokyo的 男の手土産
  • 8
    世界で最も知られる日本の建築運動「メタボリズム」って?
  • 9
    パリで苦闘した明治・大正画家たちの展覧会、第一部が好評のうちに終了
  • 10
    カルティエ、マニュファクチュールであることの威信

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加