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「私たちは関係性のなかで生きている」エルネスト・ネト インタビュー

2012年 10月 29日 00:00 Category : Art

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―ネトさんの作品は巨大なものが多く、それが置かれる空間とのコラボレーション作品ともいえると思いますが、今回のエキシビション会場となったエスパス ルイ・ヴィトン東京の空間とのコラボレーションはいかがでしたか?

今回の展示のお話をいただき、世界的な建築家である青木淳さんが設計したルイ・ヴィトンのこのスペースについて、詳しく教えていただいたときに、私の頭の中には「ぶら下がる」というテーマがすぐに浮かびました。このスペースは地上7階にあって、周囲をガラスに囲まれた空間でしたので、そのテーマで彫刻をつくったらぴったりなのではないかと思いました。

© LOUIS VUITTON/Daici Ano

―それでは作品に使われている素材について教えてください。これまでも布や紙、木や石など、さまざまな素材を用い、彫刻をつくってこられましたが、今回の作品では作品を構成する紐や、重量を支える編み上げの技術と精度が素晴らしいと思いました。

まず、この彫刻を構成している紐の素材についてですが、単色のポリプロピレンと、二つの色のポリエステルでつくられています。それ自体でとても強度のある素材で、私たちが試行錯誤して編み出した方法で編み上げることでより強度をましています。それと色ですが、私にとって色はとても重要で、今回の彫刻を制作するにあたり、色の異なる100以上の紐のサンプルをそれぞれ10メートルつくり、そこから私が彫刻に使う色を選んでいます。その紐にくわえ、クッションの役目もはたすプラスチックのボールでこの彫刻作品は構成されています。

この彫刻を構成するうえで一番重要だったのは、それらの紐の編み方です。かぎ針編みの技法を使ってたくさんのわっかをつくっていき、それをひとつひとつ繋いでいくのですが、それはものすごい強度をもった編み方でして、その技術はすべて私たちのアトリエで独自に考えだしたものです。それはすべて手作業で、これをつくるときに私たちが使う唯一の道具は、ハサミとライターです(笑)。

-膨大な手作業であることが想像できます。それらの素材との出合いを教えてください

たとえばこの紐の場合ですと、私たちのアトリエのすぐ近くにある昔ながらの紐工場でした。この工場との付き合いは、1987年以来になりますから、もうとても長い付き合いをしている紐工場なのですが、私にとって身近にあったということがとても重要でした。


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