現代骨董 直球勝負。「古道具その行き先 −坂田和實の40年−」

2012年 11月 7日 12:00 Category : Art

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 1973年に東京目白に古道具などを扱う「古道具 坂田」を開いた坂田和實。その40年にわたる骨董や古美術、古道具との関わりを紹介する展覧会、「古道具その行き先 −坂田和實の40年− Old Folk Craft : The Way Ahead Kazumi Sakata's 40years」が、渋谷区立松濤美術館で開催中だ。

日本 こま犬 室町

 ヨーロッパやアジア、アフリカ、南米などでつくられた美術品や工芸品、李朝の器から、玩具、雑巾などの日用品まで。人びとの生活のなかで愛でられ、使いこまれ、ときが経過し物としてのその役割を終えたものや、割れたり欠けたりして、ひびや修復跡の残る、古美術や骨董品、古道具といわれるものたち。

 それらこれまで坂田氏が関わった物たちを、坂田氏自らのスタイリングで展示する本展。つねづね物の美しさは、物のよしあしとともに、それが置かれる空間とのバランスで決まると語る坂田氏。物とのその向き合い方は、建築家 白井晟一が設計を手がけた建築(1980年竣工)で行われる本展でも、空間における物どうしの距離のとり方、その取り合わせにあらわれている。物自体がもともとそなえている美しさを引き出すと同時に、隣り合う物どうしの関係性を生み出す展示手法は、1994年、千葉県長南町に建築家中村好文氏の設計で完成した、古道具や古美術を展示する坂田氏の美術館「as it is」ですでに実践されている。本美術館でも、他でもない坂田氏ならではの物の見立てと、その取り合わせのさじ加減の妙を十分に味わうことができる。

坂田和實氏  撮影:ホンマタカシ

 骨董品とは、一般的に100年以上前につくられた手工芸品や美術品などのことをいう。日本では、明治時代ころまでは茶の湯の道具をさして骨董といったというが、それがやがて美術品や工芸品などにおよび、現在にいたる。骨董や古道具には、やおよろずの物たちのなかから、それをみる確かな目が必要とされる。その確かな眼と、その眼をもった人を目利きといい、その人がもつ能力や職能をして見立てという。

スペイン 木製戸棚 17世紀

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