今週末見るべき映画Part 2 「シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~」

2012年 12月 21日 12:00 Category : Art

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 年末年始、のんびり、ちょいとおいしいものを食べたくなるような映画が「シェフ!」(ギャガ配給)だ。サブタイトルに「三ツ星レストランの舞台裏へようこそ」とある。たしかに、パリの高級レストランの舞台裏を覗いているような気分になる。いろんなフレンチが出てくる。おいしそうだ。最近の流行りの「分子料理」まで登場する。シェフだから、当然、ワインにも一家言持っている。高級ワインが、さりげなくセリフの中に。

 パリの高級レストランを舞台に、ミシュランかどうかは明記されないが、星の数で決まるレストランの評価をめぐって、シェフやらオーナーたちが、周囲の人を巻き込んでのコメディである。これが、なかなか、笑えて、笑えて、見ているうつに、心がほんわかと暖かくなる。ジャン・レノ扮する料理ひとすじのシェフ、アレクサンドルが、ミカエル・ユーン扮する若いシェフのジャッキーと出会う。著名なシェフに、若いシェフが手を貸すドラマの展開に、ギャグ、皮肉、しゃれなど、爆笑もののセリフが続出する。ともに、いささかトボケた芝居ぶりで、軽妙に渡り合う。フランス映画らしい、小粋さたっぷり。数々の、洒脱なコントのようなエピソードが続く。

 いったいに、レストランの格は、星の数で評価されるようだ。この星の数をめぐって、レストラン側は一喜一憂する。星一つより二つ、三つと、多いほうが客も増え、星が減ると、逆に客足が遠のく。日本でも、ミシュラン本だけでなく、いろんなレストランや料理店を採点した本が出ているが、グルメでもない当方は、高級レストランや料理店にはとんと縁がなく、採点本も見たことがない。営業成績第一の経営者と、現場のシェフたちが対立するのは、いずこも同じのようである。本作でも、経営と現場とのやりとりで分かるように、ことごとく対立する。アレクサンドルがスランプになり、新しいメニュー開発が行き詰まる。オーナーは、いろいろと圧力をかけてくる。星の数が減ると、クビだと宣言する。いい腕なのに生意気、すぐクビになるジャッキーに出会ったアレクサンドルは、ジャッキーの料理知識に驚き、アシスタントとして迎える。ふたりは、オーナーの無茶な話と戦いながら、星を維持する奮闘を続ける。

 日本人に変装したふたりが、客として系列店のレストランに出掛けるシーンがある。もう抱腹絶倒。世界最高と言われているスペインのレストラン「エル・ブリ」のメニューをからかったようなシーンもいくつか。これまた爆笑である。


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