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今週末見るべき映画Part 1 「セデック・バレ」

2013年 4月 18日 12:00 Category : Art

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 2008年9月。第4回のアジア海洋映画祭イン幕張にて、グランプリを受賞した台湾の映画「海角七号」(公開時のタイトルは「海角七号/君想う、国境の南」)を監督したウェイ・ダーションが、構想から完成まで、14年をかけて撮ったのが「セデック・バレ」(太秦配給)だ。構想からの時間もさることながら、第一部、第二部合わせて、上映時間4時間36分。まことに雄大なスケールの映画である。

 1895年から1945年まで、日本が台湾を統治した期間は50年に及ぶ。台湾の近代化をはかる日本の植民地政策によって、それなりの社会資本の整備が進められたが、当然、いくつかの摩擦が生じる。1930年、壮絶な事件が起こる。霧社(むしゃ)事件である。

 もともと、台湾の山間部に住む原住民族のセデック族が、30年以上にわたって服従を強いる日本に対して、ささいな衝突から武装蜂起する。霧社という山岳地帯に住むセデック族のグループのひとつ、マヘボ社という集落の頭目モーナ・ルダオが、ほかの5つの社と合わせて約300人ほどの勢力を率いて、霧社にある日本の駐在所や、学校で開催されていた運動会に乱入する。もちろん、日本人ばかりを狙っての襲撃である。結果、約130人もの日本人を殺害する。日本軍は反撃する。物量で圧倒する日本軍を前にして、マヘボ社をはじめ、6つの社の全滅は明らかである。結果、1000人ものセデック族が殺害される。

 映画は、精密な調査に基づき、セデック族の日常から、日本統治の実態、事件の顛末を描いていく。日本の統治が始まって30数年経っているため、日本の教育を受けているセデック族は、丁寧で流暢な日本語を話す。日本人もまた、統治する関係で、セデック語を話す。但し、その話し方には、支配する側と支配される側との、微妙なズレが存在する。この辺りのニュアンスは、中国語や英語字幕では、なかなか理解できないかもしれない。

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