フランス映画祭2013~フレンチシネマに恋する4日間~

2013年 6月 7日 11:50 Category : Art

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 今年もまた、フランス映画祭が開催される。6月21日(金)から24日(月)までの4日間、有楽町朝日ホールとTOHOシネマズ 日劇が会場、主に、最新のフランス映画の話題作がズラリと並ぶ。いったいに、世界じゅうで、優れた映画が作られているが、フランス映画の魅力は、一言でいうと「粋」に尽きる、と思っている。

 昔、ルネ・クレマン監督の「ガラスの城」という映画を見て、興奮した。ジャン・マレーとミシェル・モルガンが出演、いわば、人妻のよろめきドラマなのだが、その心理描写が巧みで、とにかく、粋なのである。以降、もちろん、アメリカやイタリアの映画も好きだが、一番は、やはりフランス映画ということになる。

 昨年のフランス映画祭では、「最強のふたり」、「ミステリーズ 運命のリスボン」(どちらも本欄にて紹介)など、大ヒット作や話題作が上映された。21回目を数える今年は、5月にラインナップ(全14プログラム)が発表された。試写をいくつか見たが、今年もまた、幅広いジャンルからの、お勧めしたいと思う作品が揃っている。

 今年の団長は、女優のナタリー・バイ。フランソワ・トリュフォーの「映画に愛をこめて アメリカの夜」や、ジャン=リュック・ゴダールの「勝手に逃げろ/人生」、クロード・シャブロルの「悪の華」などに出演している。もちろん、フランソワ・オゾンなどの監督、ルー・ドワイヨンなどの俳優ともども、ゲストとして来日する。

ナタリー・バイ主演の「わたしはロランス」(2012年)

 オープニング作品は、フランソワ・オゾン監督の「In the House」(英題・2012年)。ファブリス・ルキーニ扮するリセの国語教師が、想像力豊かな文章を書く少年に、文章指導をする。少年は、友人の家族をシニカルな視点で描写する。少年は、教師の指導を受容したり反発したりしながら、その内容を次第にエスカレートさせていく。まさに虚実皮膜、やがて文章の内容と現実が、渾然一体となる。面白い。オゾン監督の、今年のカンヌ映画祭のコンペティション作品「Jeune&Jolie(Young and Beautiful)」を見ていないので、比較はできないが、これは、オゾン監督作品のなかでは、最高傑作と思う。

「In the House」(英題 2012年)
©2012 Mandarin Cinéma - Mars Films - France 2 Cinéma – Foz

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