多様な世界を等価に映し出す「アンドレアス・グルスキー展」

2013年 7月 31日 12:00 Category : Art

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日本人としては、グルスキーの作家としての転換点のひとつにもなった『東京証券取引場』(1990年)など馴染みの深い作品も展示される。

アンドレアス・グルスキー展_6


とりわけ大作『カミオカンデ』(2007年)は、岐阜県飛騨市神岡鉱山にある地下1,000メートルにあるニュートリノ検出装置スーパーカミオカンデの噂をグルスキーが聞きつけ撮影されたもので、人工物の崇高なまでの美しさを余すところなく伝える作品である。

修理のため空になった、最大5万トンもの超純水を蓄えることができるタンク内を撮影したその写真には、一面を金色に輝く光電子倍増管が規則的に覆い尽くす。そこにデジタル処理により加えられたボートに乗った作業員が、まるで神話のなかの登場人物のように象徴的に描かれているというもの。

広いアングルのノーマルレンズで撮影するスタイルは、記者会見の席上で本人が語っていたように、グルスキーが尊敬する日本の映画監督、小津安二郎の手法とも共通する。

アンドレアス・グルスキー展_14

《カミオカンデ》2007年 タイプCプリント
228.2×367.2×6.2cm
©ANDREAS GURSKY/JASPAR, 2013
Courtesy SPRÜTH MAGERS BERLIN LONDON


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