凄すぎる特別招待作品-第14回東京フィルメックス

2013年 10月 23日 09:00 Category : Art

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11月23日(土)から12月1日(日)までの9日間、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇にて開催される第14回東京フィルメックス。今年もまた、特別招待作品は、凄すぎる作品がズラリ。長編7本、中短編3本の計10作品。監督名だけでも、映画好きなら、驚くにちがいない。

オープニングを飾るのは、ジャ・ジャンクー監督の「罪の手ざわり」だ。今年のカンヌ映画祭で、見事、脚本賞を受賞した。もちろん、監督自身の脚本だ。カメラは盟友のユー・リクウァイ。ジャ・ジャンクーは、実際に中国で起こった4つの事件に注目する。炭坑の利益を独占する実業家に憤った男が、山西省で事件を起こす。重慶では、連続する拳銃強盗事件が起こる。湖北省、サウナの客をナイフで切りつけた女性の事件。広東省では、ナイトクラブのダンサーと、恋仲になったウェイターが、事件を起こす。伝統の武侠映画を装いながらも、ジャ・ジャンクーとユー・リクウァイの美学が炸裂する。様々な事件、暴力から浮かび上がるのは、とりもなおさず、いろんな差別が拡大する現代中国の姿だ。プロデューサーも兼ねた市山尚三プログラム・ディレクターは「今年のカンヌでピカイチの作品」と自信満々である。

第14回東京フィルメックスで上映される特別招待作品。ジャ・ジャンクー監督の「罪の手ざわり」。


クロージング作品も凄い。カンヌ映画祭の「ある視点」部門で最優秀賞を受賞した、リティ・パニュ監督の「THE MISSING PICTURE(英題)」だ。ポル・ポト政権下のカンボジア、監督自身の体験に基づいたドラマが描かれる。映像も含めて、あらゆる文化が破壊された中、パニュとその家族の悲惨さを、土人形を使って再現する。ドラマの合間に、死んでしまった家族や友人の写真、崩壊したプノンペンの映像が出る。パニュ自身の物語から、カンボジアの現代史が浮かび上がる。

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