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今週末見るべき映画「アイ・ウェイウェイは謝らない」

2013年 11月 29日 12:00 Category : Art

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ひとかどの人物である。語録さながら、その発言は鋭い。どのようなアーティストかの問いに、「チェスの競技者に近いと思う。敵が動けば、僕も動く。今は敵の次の動きを待っている状態だ」。北京オリンピックについては、「大会には反対だ。北京にいる出稼ぎの労働者を、力尽くで追い出したり、一般市民には参加するなと言う一方で、外国人を見たら微笑みかけろと強要、共産党のプロパガンダになった」と言う。個人ブログが政府の検閲で閉鎖された後も、ツイッターで発言を続ける。「いつもだが、誰を脅したい?」とか、ミュンヘンでの手術の後、自らの写真を載せ、「証拠を見せろ? これが証拠だ」と、いささか挑戦的なツイートを、壁超えで展開したりする。

政府を恐れていないようだが、との問いに、「僕は恐れ知らずじゃない。誰よりも恐怖を感じている。だからこそ行動する。何もしなければ危険は増大する」と答える。これまで、作家のダン・ズオレンや、民主化運動を展開するフー・ジア、2010年のノーベル平和賞が決まったリュー・シャオポーなどの目立った人たちは、政府によって黙らされたが、との問いには「予測不能だ」と答える。アイは、リューのノーベル賞受賞のニュースを歓ぶ。民主化を求め、リューたちが起草した零八憲章には、アイほか、多くの知識人が賛同の署名をしている。2009年11月、リューは懲役11年の刑に処せられ、現在、服役中だ。アイは言う。「中国の法律はジョークだ。真実が暴かれることを拒む。今も警察は殴打を認めず、違法行為はない、と言っている」と。

2010年、アイたちは、成都の警察に被害届を出す。政府批判のツイートが続く。「司法の独立がなければ、誰もが危険にさらされる」、「各人が権利を大事にすることは、市民社会の根本だ」。保釈はされたものの、現在もアイは、いわば軟禁中である。今後、アイが、どのような発言をし、活動するか、世界じゅうが注目している。謝らないのは中国政府であって、アイ・ウェイウェイではない。ことは、お隣中国だけの話ではない。日本でも、形式だけの公聴会が1回開かれただけで、中味、詳細が不明の法案が、いつの間にか成立しようとしている。言いたいことが言えない社会は、まことに不幸である。

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