第17回文化庁メディア芸術祭開幕―今年の見どころを速報!

2014年 2月 6日 11:20 Category : Art

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毎年2月に国立新美術館で開催される文化庁メディア芸術祭(以下、メディア芸術祭)の受賞作品展が今年も開幕した。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門にまたがる本祭では、これまでメディアや社会に強いインパクトや感動を与えた先鋭的な作品に賞を与えている。アートに限らず、日本ならではの幅広いジャンルから選出された「いま」の姿を見つめることのできる、特異なフェスティバルといえるだろう。今回、いち早く受賞作品展の様子をレポート。

アート部門大賞 カールステン・ニコライ

今年のアート部門大賞受賞者は、ベルリンを拠点に世界各地で圧倒的なパフォーマンスやインスタレーションを披露する大物アーティスト、カールステン・ニコライ。日本国内でのライブ経験も多く、メディアアートに携わる日本人で彼の名を知らぬ者はいないだろう。かえって、著名すぎる彼がなぜ?との声もあるが、新作《crt mgn》は「メディアの歴史を踏まえた比類なき傑作(審査委員 岡部あおみ)」と評され、今回の大賞受賞に至った。

《crt mgn》カールステン・ニコライ
©2013 Carsten Nicolai. All Rights reserved


受賞作品《crt mgn》は、アナログテレビと磁力を用いて、普段肉眼では見ることのできない「電磁波」を可視・可聴化させたもの。テレビを多数作品に利用したビデオ・アートの先駆者、ナム・ジュン・パイクの追悼の意を込めて制作されたという。振り子のついた強力な磁石がゆれる度、床に設置されたアナログテレビが磁気に反応し、現実空間に奇妙な歪みが生じている。

「強力な磁気を利用しているので、制作中は何度もテレビは壊れたし、私自身も命の危険を感じるほどでした。それでも、自然界、そして私たちの生活の中に確かに存在している『電磁波』の美しさをビジュアライズさせたかったのです(カールステン・ニコライ)」

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