【レポート】第一回ヘンタイ美術館、「~どうかしちゃってる天才たち~」

2014年 4月 23日 08:00 Category : Art

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「こむずかしく考えがちな西洋美術も、じつはヘンタイで人間くさい美術家たちの側面から見ていくと、とってもおもしろくわかってくる」をテーマに西洋美術を読み解く、ヘンタイ美術館。館長・山田五郎が、学芸員実習生・こやま淳子を相手に、西洋美術のヘンタイな見方を伝授していく美術館である。ここでいうヘンタイとは、他人とは一味違った個性のこと。

性的倒錯を意味する「変態」と同義ではないが、それを含む場合もしばしばある。歴史に残る偉大な芸術家たちがどうして傑作をのこせたのか、なぜ彼らが天才と呼ばれるのかを、ヘンタイを斬り口に解明する。それが当美術館の社会的使命といえるだろう。


さる4/17にトークイベント「ヘンタイ美術館~どうかしちゃってる天才たち~/ルネサンス三大巨匠、ダ・ヴィンチ・ミケランジェロ・ラファエロ。いちばんのヘンタイは誰だ!?」が渋谷区のAI KOWADA GALLERY hanareで開催された。

左:山田五郎氏、右:こやま淳子氏

ルネサンス三代巨匠、変態ナンバーワンに選ばれたのは?

山田館長と全参加者満場一致にて、ルネサンス三大巨"ヘンタイ"ナンバー1は自由すぎる「アーティストの典型」ダ・ヴィンチに決定。ミケランジェロ、ラファエロに比べ完成作が圧倒的に少なく、制作を途中で放棄して裁判沙汰になったことも。一方で、たまたま売れず彼の手元に残った「モナリザ」には、生涯、加筆し続けた。一世一代の大仕事だったはずの「最後の晩餐」では、それまでにない陰影表現を求めてあえて壁画に向かないテンペラ技法を採用し、案の定、絵具が剥がれ落ちてしまう。

アーティスト性を高く評価されながらも、依頼者の都合や希望を顧みない完璧主義とチャレンジ精神から「発注したくない美術家ナンバー1」となってしまった不遇の天才ダ・ヴィンチは、ヘンタイ度においても抜きん出ていた。

最後の晩餐、1495-1497年、460×880cm、油彩・テンペラ、サンタ・マリア・デレ・グラツィエ聖堂修道院食堂(ミラノ)

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