今週末見るべき映画「グランド・ブダペスト・ホテル」

2014年 6月 5日 08:00 Category : Art

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【Story】
現代。1930年代にファシストによって消滅したズブロフカ共和国の国民的作家(トム・ウィルキンソン)が語る。「これは私が聞いた話だ、思いもよらない展開だった」と。

1968年。まだ若かった作家(ジュード・ロウ)が、温泉のある、さびれたホテルに泊まる。かつては栄華を極めた豪華なホテル、グランド・ブダペスト・ホテルだ。オーナーはゼロ・ムスタファ(F・マーレイ・エイブラハム)。もともとは移民だったゼロが、なぜ金持ちになったのか。なぜ、このホテルを買ったのか。年に数回、自分のホテルに来るが、泊まるのは、なぜ、狭い使用人の部屋なのか。ゼロは、作家に、自らの人生を語り始める。


1932年。美しい山に囲まれた、ヨーロッパで最高級のホテルが、グランド・ブダペスト・ホテルだ。ここに、ベルボーイとしてゼロ(トニー・レヴォロリ)という若者が働いている。ゼロの師であり、父親代わりにゼロを可愛がり、ホテルを差配するのは、おもてなしの才に長けたグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)だ。グスタヴは、常連客のマダムたちの夜のお相手もこなすほどの腕利きで、グスタヴ目当ての顧客も多い。

ある日、グスタヴの上客であるマダムD(ティルダ・スウィントン)が殺される。グスタヴとゼロは、マダムの屋敷に駆けつける。代理人のコヴァックス(ジェフ・ゴールドブラム)が、マダムの遺言状を読み上げる。名画「林檎と少年」が、グスタヴに遺贈されることになる。マダムの息子ドミトリー(エイドリアン・ブロディ)は、これが気に入らない。思わず、グスタヴを殴ってしまう。グスタヴとゼロは、絵は自分のものとばかりに、執事のセルジュ・X(マチュー・アマルリック)の助けで、持ち出してしまう。

なんとか無事にホテルに戻ったグスタヴを待ち受けていたのが、軍警察の大尉、ヘンケルス(エドワード・ノートン)だ。ヘンケルスは、マダム殺害の容疑で、グスタヴを逮捕する。グスタヴは、刑務所に入れられる。人あたりのいいグスタヴは、刑務所でも持ち前のキャラクターとサービス精神で、囚人のボス、ルートヴィヒ(ハーヴェイ・カイテル)に取り入る。ほどなく、グスタヴとルートヴィヒは、脱獄に成功する。

またまた事件が起こる。マダムの代理人のコヴァックスが殺される。グスタヴは、高級ホテルのコンシェルジュたちで結成されている秘密結社と、ゼロの恋人のアガサ(シアーシャ・ローナン)の助けを得て、謎の解明にとりかかる。グスタヴたちに、軍警察やドミトリーたちの追っ手が迫ってくる。

<作品情報>
「グランド・ブダペスト・ホテル」
6月6日(金)、TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテ他にて全国ロードショー
配給:20世紀フォックス映画
©2013 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
公式サイト

文/二井康雄

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