今週末見るべき映画<番外編>「フランス映画祭2014」

2014年 6月 18日 09:00 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

よく、「好きな映画は?」と聞かれる。その場でタイトルがあがるほど、好きな映画は少なくない。で、「好きなジャンルは?」と聞かれることになる。たいてい、「日本の古い映画かフランス映画」と答えることになる。なぜなら、好きな映画は、社会や時代背景が、なにより、登場人物がキチンと描かれていること、と思っているからである。かつての日本の映画、フランスの映画が、あてはまる。さらに、フランス映画は、心理描写が細やかで、セリフが洒落ている。日本語の字幕翻訳ではあるが、日本語としても、小粋な美しいセリフが多いと思う。また、ラブ・シーンが素敵、うっとりする。これまた、フランス映画の魅力のひとつだろう。

いきおい、多くのフランス映画を見てきた。毎年開催されている「フランス映画祭」では、まとめて、最新作や過去の傑作を見ることができる。今年もまた、6月27日(金)から30日(月)までの4日間、「フランス映画祭2014」が、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇にて開催、粒よりの12本(新作11本、旧作1本)が上映される。12本は、バラエティ豊か。シリアスなドラマ作品もあれば、コメディもある。ドキュメンタリーもある。試写で見たのは以下の9本。ざっと、ご紹介しよう。


オープニングを飾るのは「グレート ディズー夢に挑んだ父と子ー」(ギャガ配給)だ。監督は、傑作「田舎の日曜日」などを監督したベルトラン・タヴェルニエを父にもつニルス・タヴェルニエで、俳優としてのキャリアが豊富。17歳、車椅子の少年ジュリアンと父親ポールが、トライアスロンで最も苛酷なアイアンマン・レースに挑む。3.8km泳ぎ、自転車で180km、さらにフルマラソン42.125kmを走破する。個人でも苛酷なのに、車椅子のジュリアンを引率してのレースで、ハンデは重い。仕事にかこつけて、家庭を顧みることのなかったポールだが、ジュリアンの熱意に打たれ、かつて参加したことのあるレースに、ジュリアンと共に挑む。実際に、ニースで開催されたレースを撮影、迫力あるシーンが連続する。描かれる父子の絆に感動、心震える。ジュリアンを演じたファビアン・エローは、実生活でも障害者。オーディションでジュリアン役を射止めた。

©2014 NORD-OUEST FILMS - PATHÉ PRODUCTION - RHÓNE-ALPES CINÉMA

Related article

  • 今週末見るべき映画「危険なプロット」
    今週末見るべき映画「危険なプロット」
  • 今週末見るべき映画「1001グラム ハカリしれない愛のこと」
    今週末見るべき映画「1001グラム ハカリしれない愛のこと」
  • 今週末見るべき映画「フォックスキャッチャー」
    今週末見るべき映画「フォックスキャッチャー」
  • 「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」【今週末見るべき映画】
    「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」【今週末見るべき映画】
  • 今週末見るべき映画「妻への家路」
    今週末見るべき映画「妻への家路」
  • パーソナル・ショッパー【今週末見るべき映画】
    パーソナル・ショッパー【今週末見るべき映画】

Prev & Next

Ranking

  • 1
    今週末見るべき映画「ローマ法王の休日」
  • 2
    開館記念展11日まで、アキバの新しい顔「3331 Arts Chiyoda」
  • 3
    世界的なパティシエがやっている“町のお菓子屋さん”
  • 4
    今週末見るべき映画「シャドー・ダンサー」
  • 5
    「ババグーリ」の新作小物は早くも夏の香り
  • 6
    バンコクから世界へ。20周年のマンゴツリーが横浜に
  • 7
    ラトビアから届いた、温もり溢れるギフトをクリスマスに
  • 8
    一瞬の情景を切り取る。 高性能コンパクトデジタルカメラ、ライカX2が登場
  • 9
    いま観るべき芝居『わが星』|劇団ままごと劇作家・柴幸男インタビュー
  • 10
    人類の進化と衣服の歴史「杉本博司 ハダカから被服へ」展が開催中

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加