”出会い”はクリエイション。「OPA!陽気な黙示録」

2014年 7月 17日 13:00 Category : Art

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矢柳:「この作品(『富士山』)は1980年のものですが、なぜかたつむりを描いたのか、と聞かれると、シンプルにかたつむりという生き物がおもしろいからとか、造形的にひねってやろうとか、この作品の制作過程においてそうしてつくりあげたクリエイティブな瞬間だった、ということです」。

矢柳:「制作当時はもちろん富士山は世界遺産になることも知りませんでしたが、北斎をはじめ、富士山は日本の美術家たちが皆取り組む重要なモチーフです。北斎の作品はいま世界で著名になっていますし、世界の多くの人が富士山を知っています。僕は1950年代にブラジルに行っているのですが、それから今日まで60年の時が経ち、時間や空間が積み重なっていて、それがパーンと今年爆発を起こした。それがこの展示につながっている、そんな気がするのです」。

「かたつむりアート」のワークショップでは、東日本大震災の被災地の子どもたち(宮城県石巻市、宮城県仙台市、福島県飯舘村、福島県会津若松市)と、日本の日系ブラジル人の子どもたち、またブラジル・サンパウロ市の子どもたち、総勢2,000人以上がワークショップに参加し、制作していますね。


コシノ:「『かたつむりアート』はかたつむり型の紙に日本とブラジルの子どもたちが自由に絵を描く、アートを通した子どもたちの日伯文化交流アートプロジェクトです。ワークショップは、被災地の学校に参加をお願いしに行く所から始まり、2回現地に足を運びました。たとえば高学年よりも低学年のほうがあっという間に描いてしまうことなど沢山の驚きと出会いがありました。私自身もとっても良い刺激となりました」。


コシノ:「矢柳先生の『富士山』の斬新さと、いまの時代に、いまの感覚で制作することや、さらに感覚的に「OPA!」と感動することは共通しています。そのような純粋な意味において、子どもはだれでも芸術家で大変すばらしい存在なのです。特筆すべきなのは参加した子どもたちはこの作品(『富士山』)を知らずに制作したのですが、実際この会場で、子どもたちの作品を展示してみると、全く違和感がなく融合し、調和されています。展示として居心地良い空間になっているのを感じて頂けると思います。これこそが、本展の目指した「越境」であり、わたしたちのコラボレーションの成功ともいえますね」。

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