今週末見るべき映画「バツイチは恋のはじまり」

2014年 9月 19日 09:00 Category : Art

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世の中には、いろんなライフスタイルがある。どのように生きようと自由だが、何事も判で押したように、日々の行動がマニュアル通りというのは、息苦しい。マニュアル方式は、それはそれで堅実とは思うが、どうも面白くない。日々、変化があり、驚きがあるほうが、生きている充足感があると思う。

今年のフランス映画祭で、観客賞を受けたフランス映画「バツイチは恋のはじまり」(ファントム・フィルム配給)には、日々の行動が、ほぼマニュアル化されたカップルが登場する。パリの歯科大学で知り合い、意気投合、一緒に住んで10年になる歯科医ピエールとイザベルだ。日曜の食事はブランチ、月曜はボーリング、火曜は行きつけのレストランで同じメニュー、水曜は仲間とゲーム、木曜の朝はテニス、金曜はベッドで愛し合う。これはこれで、決められた楽しみがあり、別に大きな異論はないが、なんとも、味気ないと思う。


イザベルは、子供を産む適齢期を気にする年齢である。厳しい家庭で育ったピエールは、同棲には終止符を打ちたがっている。ところが、イザベルには、結婚に踏み切れない大きな理由があった。代々、イザベルの家は、最初の結婚は失敗、再婚こそがうまくいく、という呪いのようなものだ。現に、イザベルのママとパパも再婚のカップルで、ママは、イザベルの実の父親と離婚している。


ピエールとの結婚があと数ヶ月に迫る。イザベルは、何とか偽装結婚して、すぐに離婚をと決心する。妹のコリンヌが、デンマークでは結婚して10分後に離婚できると、イザベルに教える。いざ、コペンハーゲンに出かけるイザベルだが、相手の大学生が約束をキャンセル。イザベルは、たまたま飛行機で知り合った、風采のあがらない旅行ガイドブックの編集者ジャン=イヴに目をつける。コペンハーゲンに着いたイザベルは、ジャン=イヴを追って、ホテルにチェックインする。ジャン=イヴはケニヤに向かう。ケニヤ、キリマンジャロのふもとで、なんとかジャン=イヴを口説き、結婚まで持ち込み、即離婚とイザベルは考えるが、やがて、イザベルの行動が、とんでもない事態に発展していく。そしてさらに、舞台をモスクワに移して、イザベルの「完璧な計画」が、ジャン=イヴにのしかかることになる。

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