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今週末見るべき映画「FRANK -フランク-」

2014年 10月 3日 08:00 Category : Art

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以前イズムで、「ヤギと男と男と壁と」という映画をレビューした。イギリスのジャーナリスト、ジョン・ロンスンの書いた「実録・アメリカ超能力部隊」を原作に、ジョージ・クルーニーが主演、グラント・ヘスロウが監督した。ヤギを睨みつけるだけで殺す。壁をすり抜ける。そういった超能力を、真面目に研究、開発する部隊が、1980年代のアメリカに実在し、ジョン・ロンスンが多方面に取材した傑作ノン・フィクションだった。

そのジョン・ロンスンが、かつてのミュージシャン経験や、実在したミュージシャンたちの史実をもとに、脚本を書いた映画「FRANK-フランク-」(アース・スター エンターテイメント配給)を見た。「ヤギと男と男と壁と」の脚本を書き、共同脚本ながら、「裏切りのサーカス」を書いたピーター・ストローハンが、共同脚本として、ジョン・ロンスンに協力する。


実に「風変わり」としかいいようのない音楽映画。と書いても、決して、音楽映画といった範疇には収まらない。大笑いのシーンも豊富、かといって、コメディ映画でもない。

イギリスの、海に面した田舎町。お面をかぶり、前衛的なロックを唄うミュージシャン、フランクは、「ソロンフォルブス」というバンドを率いている。そこに、キーボードで作詞作曲をしているジョンという青年が加わり、フランクの桁はずれな才能に魅せられていく。育ちのいいジョンには、作詞作曲の才能は全くない。それでも、ジョンがネット上に投稿した動画が、そこそこの反響を呼び、アメリカのテキサスで開かれる新人の音楽祭に参加することになる。メンバーの不幸を乗り越え、テキサスに来たけれど、ジョンの思惑に反して、メンバーの亀裂が表面化する。しかも、フランクまでもが…。


ドタバタ喜劇ではないけれど、笑えるスパイスはたっぷり。ジョンの音楽的才能のなさ。フランクの心情を理解するのは私だけと思っているテルミン奏者クララの、ジョンに対するひどい仕打ち。優しいけれど、突如、厳しい態度をとるフランク。フランス語で、ジョンをクソ扱いするバラク。

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