「つながり」を考えるアート、森美術館で開催中

2014年 9月 26日 18:00 Category : Art

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森美術館で、観客が展示作品に「参加」しながら「つながり」について考えることができるという、「リー・ミンウェイとその関係展」が始まった。

1990年代後半以降、現代アートの世界では、観客の参加によって成立する作品やプロジェクトが「リレーショナル・アート」として多くの拡がりを見せて来た。リー・ミンウェイ(李明維、1964年生まれ)は台湾出身、ニューヨーク在住のアーティスト。「リレーショナル・アート」の潮流のなか活躍し、さまざまな方法で観客参加型のアートプロジェクトを展開し続けている。

本展は、リーの作品を網羅的に体験できる大規模個展というだけでなく、リーの作品を歴史的、文化的な文脈から読み解く鍵となる、白隠、鈴木大拙、イヴ・クライン、アラン・カプロー、リクリット・ティラヴァニ、小沢剛などの「参照作品」も同時に展示。他のアーティスト、宗教家、思想家の作品や言葉も併せて紹介することにより、展覧会はより重層的に、より豊かな知的体験となるよう構成されている。

リー・ミンウェイ《プロジェクト・繕(つくろ)う》2009年、展示風景:ロンバード=フレイド・プロジェクツ、ニューヨーク、2009年、ルディ・ツェン氏蔵、撮影:Anita Kan

リー・ミンウェイ《布の追想》2006年、展示風景:資生堂ギャラリー、東京、2012年、撮影:Kevin Ho

開幕の時点では展覧会の完成度は40%ほどに満たない、とリー・ミンウェイは語る。会期中各プロジェクトは観客との関わりを通して日々変化し、多彩なレイヤーと拡がって行く。私たちを取り巻く人々や環境が、より大きな世界や歴史とどのようにつながっているのか。本展は我々展覧会の観客が関係性やつながりについて再考する機会になれば、との思いによりキュレーションされている。

リー・ミンウェイ《プロジェクト・リビングルーム》2000年、展示風景:センター・フォー・チャイニーズ・コンテンポラリー・アート、マンチェスター、2013年、撮影:Kevin Ho

本展の見どころを4つに分けて紹介しよう。

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