一見の価値あり!「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」

2014年 10月 24日 09:00 Category : Art

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上野の森美術館(東京・上野)で開催されている「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」が大盛況だ。インターネットで「北斎展」と検索すると、「北斎展 混雑」と絞り込み検索が表示されるほどだから、人気とはいえ、混雑を懸念してまだ足を運べていない人も多いのではないだろうか。しかし、この展覧会の開催も11月9日まで。何とか時間をつくって観に行きたい。

葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 天保2年(1831)前後/William Sturgis Bigelow Collection/Photographs ©2014 Museum of Fine Arts, Boston. All rights

「ボストン美術館 浮世絵名品展」は、今から5年前の2008年に第1回目が開催され、今回の第3回目で最終となる。トリを飾るのは、世界中で愛されている浮世絵師「葛飾北斎」。誰もが一度は名前を聞いたことがある北斎だが、実はその正体をよく知らないという人も多いのではないだろうか。

葛飾北斎は、1760(宝暦10)年9月23日、江戸本所生まれ。当時の江戸は、町人文化が円熟し、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽などの絵師が黄金時代を迎えていた。町民として生まれ育った北斎は、幕府や大名の御用絵師とは一線を画し、90年にわたる長い生涯を一介の画工として生きたという。終生質素な暮らしを貫き、酒も飲まず、煙草も吸わず、高級なお茶も飲まず粗食に徹し、身なりにもかまわず破れた服で暮らしていたといわれている。

ここまで聞くと、「北斎ってかっこいい!」と少々感激するものの、さすが世界一有名な日本の画家である。一風変わったところもあったようだ。生涯で93回も転居を重ねた引越し魔だったとか、「勝川春朗」としてデビューしてから有名な「為一」「北斎」等を経て「画狂老人卍」として没するまで、30回以上も名前(画号)を変えたとか。飽きっぽい性格だったのかもしれないし、探求心が人より旺盛だったのかもしれない。しかし、それも立派な北斎の魅力のひとつだ。

葛飾北斎《芥子》 天保4-5年(1833-34)頃/William Sturgis Bigelow Collection/Photographs ©2014 Museum of Fine Arts, Boston. All rights

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