期間限定予約制、銀座4丁目に現代アートの館が出現

2014年 10月 31日 09:00 Category : Art

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銀座4丁目和光の近くに佇む戦災を生きのびたビル、名古屋商工会館。2014年秋、そのビルは解体を前に『THE MIRROR』と名前を変え、10月16日〜11月9日の期間、予約・人数限定制の現代アートの館に変身する。

名古屋商工会館は1930年に建てられた6階立てのビル。歴史ある建造物をただ取り壊してしまうのも勿体ないし、新しく生まれ変わる前にもうひと花咲かせようと考えたのが、ビル全体を使ってのアートイベント『THE MIRROR』だ。

アニッシュ・カプーア Anish Kapoor「Untitled」2004
Stainless steel
Photo:Kaoru Suzuki


展覧会のサブタイトルになっている「Hold the Mirror up to nature」は、シェイクスピアの『ハムレット』に登場するセリフで、芝居すなわち芸術とはこの世のありようを鏡に映し出すことだ、という意味。銀座に出現したスペース『THE MIRROR』もまた、次の時代の真実を映す鏡となることを主旨としているという。

最初に特記したいのが、1日400名限定の予約制という斬新なシステム。建物の立地や構造的制約という理由だけでなく、じっくりアートにふれ、向き合う時間をもてるという点からしても個人的には推奨すべきシステムだと思う。

そして、参加しているアーティストの顔ぶれも実に豪華。ラカグのデザインが話題の建築家・隈研吾氏、本好きで有名な博識者・松岡正剛氏、アート界の注目株・名和晃平氏などなど。個人的には、香川県のアートの島々に作品のある李禹煥氏、森万里子氏も気になるところ。ほかにも、グラフィックデザイン界の巨匠・浅葉克己氏とか、原美術館での展覧会も素晴らしかったニコラ・ビュフ氏とか。参加アーティスト一覧を見ているだけで興奮してニヤついてしまう。


ニコラ・ビュフ「...the illusory depths of the mirrors」2014 展示風景
Photo: Takahiro Fukumori


本展の見どころは、単なる現代アート展ではなく、建築、デザイン、カルチャー等を含めた複合的なアートイベントであること。THE MIRROR 2階レクチャールームでは、出品作家を中心に、関係するアーティスト・モデレーターをゲストに迎えてのトークや、パフォーマンス、ワークショップなどがほぼ毎日開催されている。開催期間も残りわすかだが、公式サイトでチェックのうえ、希望の講師や日程のチケットを入手したい。

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