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Interview:ワハハ本舗・ポカスカジャン・タマ伸也|「巻き込み力」が繰りなすエンタメ世界

2014年 11月 11日 08:00 Category : Art

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長渕剛風ドラえもんの絵描き歌、うどん屋ジャズ、「俺ら東京さ行ぐだ」ボサノバ、「ディープ・パープルだョ!全員集合」など、独特の音曲ネタで知られるコミックバンド『ポカスカジャン』。「ガリガリ君」のCMソングや「ぐるぐるナインティナイン」のエンディングテーマでもお馴染みの彼らが生み出すユーモラスな楽曲には、ふとした時に口ずさんでしまうような親しみやすさと温かさがある。

コミックバンドのイメージが鮮烈なポカスカジャンだが、トリオ結成以前は、3人ともバンドのフロントマンだった。筋金入りの音楽家である彼らは、エンターテイナーとしてもまた国立演芸場花形演芸大賞・金賞を過去5回受賞したという実力派。今回は、中でもフォーク・シンガーとしてのソロ活動、プロモーションビデオの監督、はたまた青森市観光大使まで…。芸人活動のかたわら、マルチな活躍が際立つギタリスター(ギター&ヴォーカル)のタマ伸也氏(下記写真・右)のインタビューをお届けしたい。

マチャミ(久本雅美)&ポカスカジャンの音楽遊び「私のひこ星待ち続け、もうすぐ私が星になっちゃうよ」ツアーは、今月24日高知市文化プラザかるぽーと・大ホールでラストを迎える

#01.ずっと封印していたマジメな音楽は、たった1曲のフォークソングで再び花開いた

―音楽家としてのソロ活動、久本雅美さんとの音楽ツアーなど、近年、音楽ジャンルでのご活躍が目立つようにお見受けしています。

ポカスカジャンは今年で結成18年目を迎えましたが、かなり長い間、自分の中で「歌」は封印していました。「お笑い芸人が、マジメな歌をうたってどうするの?」みたいな気持ちがあって。フォーク・シンガーとして、ソロライブはちょくちょくやっていましたし、楽曲も作り溜めてはいましたが、「でも、この俺がソロアルバム出すのって、どうなのよ?」って内心、思っていました。

中学生の頃からずっとミュージシャンになりたくて、音楽のことしか頭にない、絵に描いたような音楽バカで、東京に出てきてからは、コブラツイスターズの前身のバンド・ヴォーカルとして活動していました。が、メジャーデビューする直前に脱退して、お笑いの道を選びました。当時のメンバーにはいっぱい迷惑をかけたし、音楽の道は一旦あきらめたわけだから、いわゆる挫折を味わったわけです。

でも40歳を過ぎた頃から、「元々音楽好きだし、今でも好きだし、それはそれでいいじゃん!」と思えるようになってきて。好きな音楽を封印していること、そうやって無理をしていることが、だんだん窮屈になってきたんです。時間はかかりましたけど、若い時のツッパリみたいな角もとれて、素直に出しちゃおう! と。

―シングル「僕達には歌がある」を引っさげて、みごとメジャーデビューされましたね。

『タマアド・ラジオ~Baku~』(FM NACK5)っていう、ラジオ番組のパーソナリティを松下アドさんと務めていたんですが、この番組の収録、奇遇にも、東日本大震災の日に始まったんです。色々な人の「夢」を後押しすることをテーマに放送していましたが、その中で、僕の語った夢に番組が賛同してくれたことから、プロジェクトの企画が持ち上がり、メジャーデビューに向けて動き始めました。

その夢とは、さっきお話した僕がポカスカジャンに入る前に活動していたバンド仲間や自分自身への“けじめ”として、そのバンドが達成したオリコンTOP20を同じアーティストとして目指すこと。挑戦でもありましたが、音楽というものに対して、自分の中でも気持ちの変化があったし、年を重ねた分、いい意味で肩の力も抜けてきて、今ならできる、今こそできる、と思いました。ポカスカジャンのメンバーはじめ、久本雅美さんやバイオリニストの西垣恵さんなど、ミュージック・ビデオには、色んな方が友情出演してくださって…。僕の思いに共感してくださる方がありがたいことにいてくれて、本当に助けられました。

―ソロ・ファーストアルバム「わだばフォークの鬼になる」のタイトルどおり、楽曲にはフォークの香りが漂っていますが、なぜにフォークなのですか?

これもまた、自分の中で“肩肘張ってた感”があるんですが、「どんな音楽が好き?」と人に尋ねられたら、「ブリティッシュ音楽」と答える自分が以前はいました。もちろん、ビートルズやXTCが大好きなのは本当だけど、よくよく考えてみたら、自分の原点は、フォークだったんですよ。音楽に熱中していた初期、中高生の頃、授業中に筆箱をギターに見立てて、練習していたのは、松山千春さんの「銀の雨」とかでしたからね。フォークにぶち当たって、自分の原始体験にも、素直に気づくことができました。

ポカスカジャンはコミックバンド。僕達はギターや楽器を弾きながら、お客さんの笑いをとるわけですが、例えば、歌詞の前振りがあって、そのあとにオチがあるとして、その歌詞の“てにおは”や語尾がちょっと違ったりするだけで、笑いがとれなかったりします。色んな舞台に立たせていただく中で、その厳しさをおのずと叩きこまれてきたから、痛いほど、言葉の伝わり方の大切さが身に沁みています。じゃあ、聞く人の心に響くメッセージを言葉に乗せて伝えられる音楽って何かと考えた時、僕の中では、やっぱりフォークなんですね。フォークって、日本語としての言葉が直球で伝えられる音楽。本当にがっつり伝わるんです。

(右)タマ伸也氏

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