東京都庭園美術館が3年ぶりにリニューアルオープン

2014年 11月 26日 08:00 Category : Art

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11月22日、港区白金台の東京都庭園美術館がリニューアルオープンを迎える。3年という長期休館を経て、建物はどう生まれ変わり、美術館としてどのような進化を遂げようとしているのか。建物の歴史と合わせて、リニューアル後初の展示「アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築をみる」を紹介する。

東京都庭園美術館 本館

東京都庭園美術館は、旧朝香宮家の邸宅を美術館として開館した、日本で現存する代表的なアール・デコ建築。アール・デコとは、1910年半ばから1930年代にかけて時代を席巻した装飾の傾向。華美に装飾されたアール・ヌーヴォーからの流れを汲みながらも、幾何学模様をモチーフにした表現やシンメトリーに代表されるデザインが特徴だ。旧朝香宮邸は、その当時の面影を現在にも残す貴重な建物として東京都指定有形文化財に指定されている。

《正面外観》(松井写真館/1933年頃)

時をさかのぼること1925年。フランスに滞在していた朝香宮夫妻は、パリで開かれた「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」、通称「アール・デコ博」で装飾芸術にふれ、大いに感銘を受けたという。夫妻は1925年に帰国後すぐにフランス人デザイナー、アンリ・ラパンを起用し邸宅を建設。客人を迎える正面玄関には、ガラス工芸家のルネ・ラリックによるガラスレリーフ扉があしらわれ、中央階段の大理石レリーフには、彫刻家・画家であるイヴァン=レオン・ブランショの《戯れる子供たち》が施された。このようにそうそうたる芸術作品が、展示ケースの中に収められているのではなく、建物および内装の一部を形成し、格式高い美しさを空間に与えている点はぜひ注目だ。

本館 大客室

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