Interview:気鋭の映像作家の創造の源を探る/ミシェル・ゴンドリーの世界(1)

2014年 11月 18日 08:00 Category : Art

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独創的な世界観と映像魔術の手法で、幅広い世代に熱狂的なファンをもつ映像作家、ミシェル・ゴンドリー。その作品の多くに共通するのは、デジタルとアナログが巧妙に交差する表現や遊び心あふれる大胆な仕掛けであり、そこには世界で活躍する映像作家としての緻密さを見ることができる。次世代クリエイターたちに影響を与え続ける気鋭の映画作家の創造の源を探ってみた。


―まず、日本初個展となった「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」について。開催の経緯と見どころを教えてください。

「ホームムービー・ファクトリー」という、誰でも簡単に映画が作れるワークショップを定期的に開催していて、これまで10都市を巡回してきた。それを日本でもやりたいなと考えたところ、実現してくれたのがここ、東京都現代美術館だった。

見どころはやはり「ホームムービー・ファクトリー」だね。これは世代問わず、みんなが平等に映画作りに参加できる、実に民主的で生産的なシステムなんだ。映画を作るぞ!と気負わず、自分の力で楽しいひと時を作り出そう!と気晴らし感覚で参加してほしいね。

―本展覧会は「ホームムービー・ファクトリー」と「Around the World in 19 Videos」の2部構成になっていますが、それもゴンドリー氏の提案ですか?

僕が決めたよ。映像のコーナーはインタラクティブな見せ方にして、入口のビデオショップは、どの国の「ホームムービー・ファクトリー」でも共通してあるんだ。それは、この展示のコンセプトが『僕らのミライへ逆回転』という映画から始まっていて、その映画の象徴的なものが、ビデオショップだからさ。置いてあるビデオのセレクションは、展示場所のスタッフたちに任せているけど、それ以外にワークショップで作った映画のビデオを飾るのも楽しみのひとつなんだ。


―では、これまでの活動についてお聞かせください。キャリアの始まりともいえるミュージック・ビデオを作り始めたきっかけは?

自分がやっていたバンドのミュージック・ビデオを作ったのが始まり。そのバンドはアートスクールで出会った仲間とやっていたんだけど、日常的にクリエイティブなことを楽しくやっていて、音楽と同じように映像で表現するのも自然な流れだった。作ってみて、頭の中に描いているものを形にすることは、思っていたより簡単だってことに気づいたんだ。

―そういったミュージック・ビデオの中で、ビョークの「ヒューマン・ビへイヒア」のクリップが評判になり、世界から注目される映像作家になったわけですが、それ以来、自分の中や周囲で変化はありましたか?

「ヒューマン・ビヘイヒア」の前にもミュージック・ビデオは作っていたんだけど、評判があまりよくなかったんだ。単純にウケのよくないビデオを作ると、周りからは何もいわれない。「ヒューマン・ビヘイヒア」を作ったときは周りの人々から評価をもらったから、気に入られたんだなと実感したね。その後も良い作品に関しては常に周りからリアクションがあるから、それが出来不出来のひとつの指標になっているかもしれない。

―ミュージック・ビデオを作るとき、曲を聴いてから映像を考えますか? 映像イメージがあってそれを曲に合わせるのですか?

曲を聴いてから映像イメージを考えている。アーティストからのビジュアルアイディアを参考にすることもあるけれど、基本的には曲を聴いて、そこから思い浮かんだアイディアやイメージを映像化している。

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