ゴンドリーの原点、ミュージック・ビデオBEST10/ミシェル・ゴンドリーの世界(2)

2014年 11月 18日 08:05 Category : Art

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今や映画監督としてその名を轟かせているミシェル・ゴンドリーだが、原点はミュージック・ビデオにある。東京都現代美術館で開催されている「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」展でもミュージック・ビデオをフィーチャリングしたインスタレーションが紹介されており、実際に見た人は映画とは異なる、映像と音楽の美しいシンクロに感動したことだろう。ゴンドリーのミュージック・ビデオ作品は、アイディアはシンプルでありながら、それを仕上げる形はマジックのよう。“映像の魔術師”と称される作家は数多くいるが、彼も間違いなくそのひとりだ。そこで、数々の名作ミュージック・ビデオを生み出したゴンドリー作品の中から、独断で選ぶBEST10を紹介したい(ミシェル・ゴンドリーのひと言評価付き!)。

#01.Björk - Human Behavior


ゴンドリー評価:「OK!」
1993年に発表した、いわずと知れたミシェル・ゴンドリーの出世作。Björkと凶暴なクマが不思議なストーリーを展開する本作は、少々グロテスクでありながらも愛らしさがあり、不気味でありながらもキュート。非常にアナログな方法で、曲の世界観をファンタジックに表現した技量に世界の多くの人々が魅了された。「Björkのもつ無国籍な雰囲気が、ジャングルのイメージにぴったり合っている」といった感想。

#02.The Black Crowes - High Head Blues


ゴンドリー評価:「So so」
宇宙人が人間を改造して操作する、というユニークなストーリー。アナログな撮影技法やカメラワークを駆使しつつ、ミシェル・ゴンドリーらしい子どものような想像力で全体が構成された作品といえる。宇宙人が体内に侵入していく様子は、『ミクロの決死圏』を連想させた。

#03.Cibo Matto - Sugar Water


ゴンドリー評価:「Good! お気に入りのひとつ」
「とにかく凄い!」と評判のMVがこれ。Cibo Mattoのふたりが生活の中で偶然に交差する瞬間を、実に不思議な形で表現している作品。画面2分割でストーリーが進んでいくのだが、左の映像は通常の再生で、右側の映像は反転した逆再生。尺の半分にくると主人公が入れ替わることで、それぞれの再生と反転した逆再生が半々になる映像なのだが、ふたりの行動がぴたりとリンクするよう計算されているのが、映像の魔術師、ミシェル・ゴンドリーの技量といえる。

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