東京ミッドタウンで、変動するデザインの可能性を感じる企画展

2014年 12月 15日 08:00 Category : Art

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21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区)では、変動するデザインの可能性を感じる企画展、「活動のデザイン展」が開催中。10ヶ国以上から集まった24組のクリエイターによる多彩な活動を俯瞰しながら、今後の社会におけるデザインの役割について、多くの気づきをもたらしてくれる展覧会だ。

20世紀後半の情報革命以降、世界の距離はますます短くなり、私たちの生活や日々の意識は大きな変化の時を迎えている。また知識や手法が高速で更新される一方、社会の不均衡や倫理、価値観を問い直す機会も増えている。

社会が抱える課題を読み解き、問題を解決しようとする意志や活動そのものに目を向けるデザインに着目した本展は、同時に世界を俯瞰するクリティカルなアプローチや、社会との新しい関係を築く提案、現在から未来を見通すリサーチでもあるという。

展覧会会場写真

テクノロジーが大きく発達した社会に暮らしながら、わたしたちはそのような技術革新を享受できているのか、それは平和のためにまだ充分ではないのではないか。そして日々更新され続ける膨大な知識や知恵は、社会の不均衡や倫理、価値観を問い直すために活用されることが望まれているのではないか。

このようなの問いをもとに日本と世界のデザインの動きに精通したジャーナリストの川上典李子氏、ストックホルムを拠点にアートとデザインのキュレーターとして活躍する横山いくこ氏によりディレクションされた本展。

こうした時代に大切なのは、それぞれに考え、動き、確かに伝えることではないか。という問いに解をだすようなクリエイションを「活動のデザイン」とし、展覧会では「活動のデザイン」の事例を24組のデザイナーやアーティストに見いだし、紹介している。

彼らのデザインは「消費される物」から「行為や場、つながり」へと広がりを見せる現代社会の動きを見すえ、デザインと社会との関係性を広げている。彼らの持つ、はっとさせられるようなすばらしい(fabulous ファビュラス)思考を、本展では「The Fab Mind」(ファブ・マインド)と名づけている。それらの思考は、未来に役立てられていく可能性を含み、私たち自身に自分なりの世界と、社会との関わり方を考えさせてくれるという。

DNA シャロアー & クリスティン・メンデルツマ / ヴァンスファッペン「ロースさんのセーター」 (Photo: Joop Reijngoud)

「活動のデザイン展」の参加作家と、作品の一部をご紹介しよう。

ヒューマンズ シンス 1982 Humans Since1982(スウェーデン]
1982年スウェーデン生まれのペール・エマニュエルソン(Per Emanuelsson)とドイツ生まれのバスティアン・ビショッフ(Bastian Bischoff)が、2008年、ヨーテボリ大学デザイン工芸学部(HDK)の修士課程在学中にスタジオを設立。2010年より活動拠点をストックホルムに置く。

クライアントにはアートコレクターの他、スイスの国際時計博物館、ゴールドマン・サックス、フェンディ、ナイキなど。作品はロンドン、ニューヨーク、パリ、ミラノ、ブリュッセル、ストックホルム、ソウル、ニューデリー、北京などの美術館やギャラリー等で展示されている。

ヒューマンズ シンス 1982「ア・ミリオン・タイムズ」

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