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今週末見るべき映画「KANO―カノ―」

2015年 1月 23日 08:05 Category : Art

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日本統治下の台湾。ユニフォームに「KANO」とある中等学校野球のチームがあった。「KANO」とは、嘉義農林学校、通称「嘉農」である。弱いチームだったが、やがて台湾で勝ち進み、なんと1931年の甲子園大会に駒を進める。この史実に基づいた映画「KANO~1931海の向こうの甲子園~」(ショウゲート配給)は、ひとことで言うと、熱血監督の指導のもと、異なる民族の少年たちが、野球を通して一致団結、弱体チームが変身、勝ち進んでいく様子を描いていく。感動的なシーンが続出、思わず泣けてくる。

日本人、漢人(大陸から移動した漢民族)、台湾の原住民と、異なる民族の少年たちが力を合わせ、夢に向かって邁進する。少年たちを導く、近藤兵太郎という野球部の監督がいる。かつて中等学校野球の名門、松山商業の選手で、後に監督を務める。近藤は、その後、嘉義の商業学校の簿記の教師として、台湾に赴任してくる。映画は、近藤が少年たちを、どのように鍛えていくかと並行して、野球をめぐっての嘉義の現実を、さまざまな登場人物を通して、丁寧に描いていく。


映画は、いろんな人が批評する。批判もある。ことに親中派の人たちは、日本統治を美化していると、かなり批判的だったらしい。映画の見方は、それぞれの自由だが、映画を見ると、政治的な意図は、まったく、ないと思う。ダムを作り、田畑を潤す用水工事を指揮した技術者、八田與一が登場するが、台湾で今なお、感謝されている日本人だが、ことさら、美化して描いているわけではない。日本兵たちの登場シーンもあるが、本来のストーリーと密接な関係はない。

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