今週末まで! 第18回 文化庁メディア芸術祭、受賞作品展

2015年 2月 10日 20:30 Category : Art

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今年で第18回を迎える文化庁メディア芸術祭の受賞作品展が今年も国立新美術館で開催中だ。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門という、世界にも類を見ない多様性を内包したこの国際フェスティバルにおいて、今年度は世界71の国・地域から3853点の応募が集まった。アート、エンターテイメント部門を中心とする受賞作から、現代のシーンを象徴する作品をピックアップしてご紹介したい。

エンターテインメント部門 大賞『Ingress』/Google's Niantic Labs(創業者:John HANKE)

今年度を代表する受賞作といえば、まずこのGoogle開発のアプリ『Ingress』について触れる必要があるだろう。現在、世界中でヒットを飛ばすこのアプリは、GPSと世界地図のデーターベースを用いて、実際の場所とバーチャル空間を接続させた多人数による同時参加型ゲームである。街なかのあらゆる場所(歴史的なランドマークやユニークな建築物など)に「ポータル」と呼ばれる次元の入り口を設定し、また実際にその場所へ訪れないとゲームが進行しないという設定のもと、世界中のプレイヤーが仮想のポータルを求めてあらゆる土地を練り歩くという異例の事態を引き起こした。

日常の景色、公共空間をバーチャル世界によってハックし、プレイヤーたちを実際のストリートへと誘うこと。これは、インターネットに常時接続されるようになった現代の私たちの情報環境において、一つの決定的なビジョンを示したとも言えるだろう。

展覧会会場では、「ポータル」の一つであるパワーキュープが鎮座し、近隣のポータルの状態がプレイヤーの動向によって変化していく仕掛けが展開されている。合計11パターンが用意されているという映像にはどんなシーンが出現するのか、それは会期終了日までの謎が残されているという。

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