今週末見るべき映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」

2015年 2月 21日 08:00 Category : Art

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イギリス、ロンドン在住の主婦ELジェイムズが、ネットで小説を書き、これを基に小説を刊行する。「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」と「フィフティ・シェイズ・ダーカー」、「フィフティ・シェイズ・フリード」の3部作である。アメリカの女子大生アナスタシア・スティール、通称アナが、若くして成功を収めた実業家クリスチャン・グレイにインタビューしたことから、二人は惹かれあう。やがて、若き実業家の倒錯した「性」の秘密が明らかになっていく。


ソフトなタッチの、いわばポルノである。一般女性の夢や願望、秘めていた性への欲望が、巧みに綴られ、ここに実業家の歪んだ嗜好が加味される。2012年、アメリカでの出版以来、世界じゅうで翻訳され、この3部作の部数は合計1億部という。日本でも、早川書房から刊行され、第1部の「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」は、単行本で上・下2巻、文庫版で上・中・下の3巻である。この騒がれた小説を、2年ほど前に、単行本で読んだことがある。

これは、女性には大受けだろうと思った。ソフトなSM描写、大富豪の瀟洒な生活描写もさることながら、小説のあちこちに登場する車、パソコン、クラシックやオペラ、フランク・シナトラからポップス音楽、映画、小説、ファッション、酒などなど、いかにもと思わせるネタばかりが、まさに適材適所、絶好のタイミングで登場してくる。

なにしろ、グレイは容姿端麗で教養豊かなお金持ち、クルーザーを保有し、グライダーを操縦する、ピアノの腕も達者。女性なら、こんな男と出会いたいと誰しも思うに違いない。当然のように、映画になる。とりあえずは、シリーズの第1部、原題そのままの「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(東宝東和配給)である。


映画の見せ場のひとつが、グレイとアナの性描写である。SM描写はソフト、嫌悪感は覚えない。男性が見ても、若い女性の心理、生理がきちんと描かれていて、分かりやすい。すでに、「エマニエル夫人」のシリーズや、ミッキー・ローク主演の「ナイン・ハーフ」、ラース・フォン・トリアー監督の「ニンフォマニアックVol.1、Vol.2」(イズムで紹介)などをご覧になった方には、格別、過激で異常な描写ではない。

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