今週末見るべき映画「アメリカン・スナイパー」

2015年 2月 20日 13:00 Category : Art

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第87回アカデミー賞の作品賞、主演男優賞、脚色賞、録音賞、編集賞、音響編集賞の6部門にノミネートされたのが、クリント・イーストウッドの製作、監督になる「アメリカン・スナイパー」(ワーナー・ブラザース映画配給)だ。


ブラッドリー・クーパー演じる主人公のクリス・カイルは、2003年からのイラク戦争に、ネイビー・シールズの一員として従軍する。映画は、仲間の兵士を守るための狙撃手(スナイパー)として、多大の功績を残したクリスの奮闘と、残された妻子との日常を交差させながら、ぐいぐいと見る者を引きつけていく。銃声、爆発音などなど、リアルな戦闘シーンが連続する。ものすごい、としか言いようがない。たぶん、このような激しい戦闘が展開していたのだなあと思わせてしまうほどのリアルさだ。


クリスは計4回、合計1000日ほど、戦地のイラクで戦い、多くの敵兵士、敵対行為の民間人を射殺する。程度の差こそあるが、クリスもまた、PTSD(心的外傷後ストレス傷害)になる。帰国時のクリスは、ささいなことに怒りだしたり、小さな物音に過剰に反応したりする。妻からは、「心がここにはない」とまで言われてしまう。クリスの戦場での狙撃手ぶり、一時帰還時の立ち居振る舞いに、真実味がたっぷり。思わず、唸ってしまうほど、ブラッドリー・クーパーが圧巻の演技を見せる。

クリスはテキサス生まれ。幼い頃から父に鍛えられた狙撃の腕は超一流。クリスはやがて、味方からは「レジェンド」と崇められ、敵からは「悪魔」として狙われる。もともと責任感の強いクリスは、国を守るため、家族を守るため、仲間を守るため、何度もイラクに向かう。居場所は、もはや戦場にしかないようなことになっていく。

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