21_21 DESIGN SIGHT「単位展」|単位について考えて、単位を使いこなし、単位で遊ぶ

2015年 3月 4日 08:00 Category : Art

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岡崎智弘氏+Think the Earthによる「1秒の世界」。写真は作家本人。3面のモニタがある中央の台に乗ると、映像がスタートする。体重を量られたりするものではないので、ご安心を。みるみるうちにカウンターの数字は上がっていくが、それは何を表しているのか。中央のモニタでは日常のさまざまな場面で遭遇する「1秒」を切り取った映像、右側には乗っている時間が示される。そして左側の映像には、台に乗っている間に地球上でどんなことが起きているのか、が示される。

「ハチドリが羽ばたく回数」というものから「日本の借金が●円増えた」というものまで。映像の一つひとつは非常に心地よく流れて行くのだが、その気持ちいい映像の中に、たった1秒の瞬間に地球の裏側でどんなことが起きているのか、グサリと刺さるメッセージが隠されている。


少し風変わりなものとしては、料理家の高山なおみ氏による「私のはかりは体。」がおもしろい。料理をする人はわかるかもしれないが、ひとつまみであるとか、こんな匂いがしたらスパイスを入れるとか。決して数字では出せない量やタイミングというものがあるだろう。高山なおみ氏のレシピも同様。彼女の著書では明確な数字よりも感覚が重視されている。

本展では、著書から単位にまつわる言葉をピックアップしている。「交換できる」「規格化できる」のが単位の便利なところではあるのだが、厳密な計量器ができたのはわずか100年前後くらいだろう。それより前はもっともっと体を使った単位が日常的に使用され、人の中に単位感覚があったはずだ。この作品は、そんなことを思わせてくれた。

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