今週末見るべき映画「パリよ、永遠に」

2015年 3月 6日 08:00 Category : Art

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【Story】
ドイツのラジオ放送から、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮したべートーヴェンの交響曲第7番の第2楽章アレグレットが流れている。ドイツ軍がワルシャワを破壊している実写フィルムが挿入される。


1944年8月25日、真夜中のパリ。ホテル、ル・ムーリスには、ドイツ軍のパリ防衛司令官、ディートリッヒ・フォン・コルティッツ将軍(ニエル・アレストリュプ)らが駐留している。路上からホテルを見上げている男がいる。連合軍が、防衛線を突破、パリに接近する。ヒトラーは、パリ壊滅を命令している。そこに、フランス人の建築技師、ランヴァン(ジャン=マルク・ルロ)が呼ばれてくる。パリの地図を広げ、仕掛けた爆弾が爆発すると、パリ全市はほぼ壊滅すると説明する。ホテルの部屋の灯りが消える。

闇のなかから、ひとりの男が現れる。かつて、ナポレオン3世が、ホテルに囲った愛人に会うための秘密の通路から現れたらしい。男の名は、パリで生まれ、パリで育った、スウェーデンの総領事のラウル・ノルドリンク(アンドレ・デュソリエ)だ。ノルドリンクは、「停戦の調停に来た」と言う。二人の白熱の舌戦が始まる。「ドイツ軍にパリを占領し続けるのは無理だ」、「パリ市民は無力だ」、「連合軍が迫っている」、「ドイツにも援軍が向かっている」…。とりあえずは、ジャブの応酬といったところである。


ノルドリンクは、フランス軍のルクレール将軍からの手紙を、コルティッツに手渡す。コルティッツは、封を切らず、破り捨てる。「ルクレール将軍は、名誉が保たれるような降伏を保証している」とノルドリンク。条件は、無抵抗の降伏、無傷でパリを明け渡すこと。コルティッツは、ノルドリンクの話を無視し、ノルドリンクを追い返そうとする。

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