世界的巨匠建築家が見つめた建築|「TANGE BY TANGE 1949-1959 丹下健三が見た丹下健三」

2015年 3月 11日 08:10 Category : Art

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丹下は自作の建設現場に訪れる際、たびたび愛用の35mmのフィルムカメラも持ち込み、さまざまな構図で自作を撮影していたという。

本展に展示される写真は、まず竣工写真ではない。建設途中の、あるいは竣工したばかりの建築、さらに周辺敷地をフットワーク軽く、手のひらに納まるほどの小型カメラ片手に、現場を歩き回って撮影された”ドキュメンタリー写真”である。

カメラを手に竣工当時の香川県庁舎と対峙する丹下 1958年頃撮影(撮影者不明)
当時、丹下は「石が中世の感動をよびさましたように、コンクリートは現代の感動を人びとに伝えてくれるにちがいない」と考えていた


丹下が自ら撮影した写真は、これまでも建築雑誌や自身の作品集でも発表されてきたが、本展には多くの未公開写真も含まれる。建築家が写真を撮影することは、決して珍しいことではないが、丹下の写真はバランスのよい構図がみていて気持ちが良い。また人々の暮らしや感覚に影響を与えてきた名建築が、それを設計した建築家の目にどのように映ったのか、それを知るための手がかりにもなるだろう。

丹下と写真との関わりは、本展の写真の中にもあるが、桂離宮を捉えた写真として石元泰博が撮影し、ハーバート・バイヤーのデザイン、ウォルター・グロピウスと丹下がテキストをよせ世界的に高く評価される写真集「桂 KATSURA」が知られている。石元も丹下の建築を撮影している。

撮影:加藤孝司

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