今週末見るべき映画「ディオールと私」

2015年 3月 13日 08:00 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

前説。外国の優れた多くの映画を、配給・宣伝しているアルシネテランが、このほど倒産した。残念、としか言いようがない。2012年には「セブン・デイズ・イン・ハバナ」、「ミステリーズ 運命のリスボン」、「至高のエトワール~パリ・オペラ座に生きて~」を。2013年には「ファッションを創る男 カール・ラガーフェルド」を。2014年には「家族の灯り」、「はじまりは5つ星ホテルから」、「幸せのありか」を。2015年には「はじまりのうた」を。いずれも、アルシネテランが配給、宣伝を担当した作品で、すべて、イズムでレビューさせていただいた。

レビューしたからといって、別に配給会社や宣伝担当の会社から、お金をもらうわけではない。この欄は、見ていいなあ、ぜひ多くの人に見てほしい、そう思った作品をレビューしているだけである。もちろん、アルシネテランが配給、宣伝する作品をすべて、レビューするわけではない。この後、アルシネテランが、すでに、配給を決め、宣伝を引き受けた作品は、手分けして業務を継続するようだが、なんとか、有終の美を飾ってほしい。そのなかの1本が、3月14日公開のドキュメンタリー映画「ディオールと私」(アルシネテラン、オープンセサミ配給)だ。


クリスチャン・ディオール。その名を知らない人はいないと思う。1947年、ディオールは42歳。前年に自身のメゾン(店舗)を設立したばかりのディオールは、数字の8のようにウエストを細く絞り、フレアーのスカートで、女性らしさを全面に出した「8ライン」、別名「ニュールック」を発表、世界じゅうを席巻する。1957年、心臓発作で急死するまでの10年間、ディオールは、香水を作り、毎年のように「ライン」シリーズを発表する。「バーティカル・ライン」、「オーバル・ライン」、「チューリップ・ライン」、「Hライン」、「Yライン」などなど。

1957年、ディオール急死の後を継いだのが、当時21歳のイヴ・サン=ローランである。以降、1960年にマルク・ポラン、1989年にジャンフランコ・フェレ、1996年にジョン・ガリアーノが、アーティスティック・ディレクターに就任、いずれも個性豊かな、才能あるデザイナーばかり。ディオールが偉かったのは、死ぬ前から、サン=ローランやポランといったデザイナーをちゃんと抜擢していたことだろう。もちろん、メゾンのスタッフ、現場の職人さんたちを大事にしていたこともある。死後もなお、「ディオール」ブランドが光り輝いているのも、当然のことだろう。

Related article

  • 大英博物館プレゼンツ 北斎 【今週末見るべき映画】
    大英博物館プレゼンツ 北斎 【今週末見るべき映画】
  • ソフィー・マルソー来日、変わらぬ美しさの秘訣とは?
    ソフィー・マルソー来日、変わらぬ美しさの秘訣とは?
  • 東京デザイナーズウィークが生まれ変わる!
    東京デザイナーズウィークが生まれ変わる!
  • アラン ミクリ、今秋のキーワードは「Purple(パープル)」
    アラン ミクリ、今秋のキーワードは「Purple(パープル)」
  • 颯爽美人のエア パンプス、コール ハーンのスプリングフェアで探したい
    颯爽美人のエア パンプス、コール ハーンのスプリングフェアで探したい
  • 「リトル ブラック ジャケット写真展」、サンパウロで開催
    「リトル ブラック ジャケット写真展」、サンパウロで開催

Prev & Next

Ranking

  • 1
    時を経た植物の美しさ。叢(くさむら)小田康平氏インタビュー
  • 2
    グリーン ポルシェ!  パナメーラS e-ハイブリッド
  • 3
    ミラノサローネとは一体何なのか?━世界最大のデザインイベント
  • 4
    山のような建築 雲のような建築 森のような建築
  • 5
    今週末見るべき映画「ストックホルムでワルツを」
  • 6
    Think Open! ザ・ビートル カブリオレのクリエイターズスタイル
  • 7
    吉岡徳仁氏受賞、20日からメゾン・エ・オブジェ2012
  • 8
    Zoff amadanaと初のコラボレーション『Zoff ×amadana PCメガネ』
  • 9
    円と直線が生み出す本質。固定観念に挑み続ける表現者、高橋理子
  • 10
    ノーベル賞受賞成分EGFを上回る、FGF-1配合美容液

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加