森美術館リニューアルオープン記念|シンプルなかたち展

2015年 3月 19日 08:00 Category : Art

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「シンプルライフ」という言葉が世に出てきたのは、10年ほど前だったろうか。自分にとって本当に必要なものだけを持って暮らすこと。物や情報があふれる今の時代に、「シンプル」というものに憧れを持つ人は多いだろう。それは暮らしだけでなく、見た目のかたちに対しても同じこと。そんな「シンプルなかたち」に着目した展覧会「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」が、森美術館で4月25日から開催される。

アンリ・マティス 《「ジャズ」9 形態》 1947年
ステンシル、紙 40.8 x 57.7 cm 所蔵:神奈川県立近代美術館


本展は、森美術館のリニューアルオープンを記念して、パリのポンピドゥー・センター・メスとエルメス財団がコラボレーションした企画の、日本巡回展となっている。展示は森美術館のために再構成し、日本展ならではの作品も登場。古今東西の「シンプルなかたち」約130点が集結する。アンリ・マティスの人体像を表した作品《「ジャズ」9形態》は、まさに「シンプルなかたち」を象徴した作品だろう。

単純であればあるほど、美しい。そんなシンプルな美学は、工業製品や建築のデザイン、芸術に多大な影響を与えたという。単純で美しいかたちは、自然の中にも見出すことができる。杉本博司が世界中の海を撮り集めた「海景」シリーズは、風景におけるシンプルな美しさの代表例と言えそうだ。水平線で分割された海と空は、白と黒だったり、グレーのグラデーションだったり。色も柄もない、ただ美しいその景色は飽きることなくずっと眺めていられる。

杉本博司 《スペリオル湖、キャスケイド川》 1995年
ゼラチン・シルバー・プリント 119.4 x 149.2 cm Courtesy: Gallery Koyanagi

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