今週末見るべき映画「パレードへようこそ」

2015年 4月 3日 12:00 Category : Art

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この世には、人は男と女しかいない。愛し合う。いい、けっこうなことと思う。なかには、同性同士で愛し合うこともある。別に、おかしいとは思わない。価値観、世代、立場、境遇などの違いを超えて、心と心が寄り添う。性別で2種、組み合わせでは3種になるが、おかしなことではない。友人に、女性的、としか言いようのない男がいる。きめ細やかな心遣いをみせる。料理の腕も達者。といっても、ゲイではない。奥さんがいる。これが男性的。豪快な雰囲気で、悪くいえば、おおざっぱ。仲よく還暦を過ぎている。まるで、女形の歌舞伎役者と宝塚の男役が、夫婦になったような感じである。

私見だが、男が女装しようと、女が男装しようと、あまり気にならない。当方、男である。女装したいとは思わないが、世間一般では、女の男装、男の女装はじゅうぶんありえることと思う。映画「パレードにようこそ」(セテラ・インターナショナル配給)を見て、そんなことを思った。


1984年のイギリス、経済不況のなかのサッチャー政権下である。炭坑の閉鎖にからんで、労働者たちはストライキを打つ。これを支援しようと、ゲイやレズの人たちが結束、LGSM(炭坑夫を支援するレズとゲイの会)を立ち上げる。ちょうど、ゲイやレズの権利を訴えるパレードがある。あるゲイの若者が、炭坑閉鎖に反対するストライキのニュースを見て、ゲイ仲間に呼びかける。パレードで、炭坑夫たちを支援する募金を募ろう、と。

実話である。映画では、架空の人物を登場させたりするが、ほぼ骨格は、じっさいにあった話である。ゲイやレズの権利が、国にまだ認めてもらえない頃である。ストライキをする炭坑夫たちとゲイ仲間の共通点がある。それぞれの敵は、サッチャーと警官である。ゲイやレズたちの仲間が、炭坑夫支援に乗り出していく。批判される。困難もある。挫折もある。それでも、一歩、一歩、共通の敵に対して、いろんな人たちが、力を合わせていく。

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