見慣れた日常に異化をもたらす|「still moving」展

2015年 5月 1日 08:00 Category : Art

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京都駅から徒歩数分に位置する崇仁地区。人口減少、高齢化などにより空き地や空き家が目立つこの場所は、近代になってつくられた柳原村がその歴史のはじまりといわれる、人々の濃密な生活が息づく町である。

地域内には高瀬川と鴨川という二つの川が流れ、水辺の豊かな空間が広がっている。今も春には桜が咲き乱れ、かつてここが生き生きとした生活の場であったことを忍ばせる。


今はフェンスに囲まれた空き地ばかりが目立つこのエリアだが、以前は集合住宅や現在は廃校になったが小学校があり子どもたちの声が聞こえ、住宅とともに商店などが軒を連ねていた。

大正末期から戦後まで続いた道路拡張・下水道整備などの地区改善整理事業、高度経済成長期には、町の中心を横断するように東海道新幹線、東海道本線、奈良線の線路が相次いで計画され町を二分し、風景を変容させた。

人影もまばらになったこの地には、明治から大正にかけて経済を支えた柳原銀行が柳原銀行記念資料館として復元移築され、わずかにこの地の歴史を伝えている。


京都駅にほど近いこの地には、10年以内という近い将来、京都市立芸術大学が移転するという計画が進んでいる。この場所で行なわれる「still moving」展は、京都にゆかりのある作家や、海外アーティストら、国内外のアーティストが参加する現代美術のエキシビションである。

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