見慣れた日常に異化をもたらす|「still moving」展

2015年 5月 1日 08:00 Category : Art

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本展のメイン会場となる元・崇仁小学校は、柳原尋常小学校として1873年(明治6)、八条上西光寺に仮校舎を設けて発足したのがその歴史のはじまり。その後建物の老朽化と児童の増加などにより新たな校舎の建造が度々行われた、この地に140年以上の歴史を誇る学校。

展示はその崇仁小学校の歴史と校舎の記憶を受け継ぎながら行なわれている。展示空間とそうでない空間は、壁や塀ではなく、削るなどの行為によって、表面が1mmほど剥ぎ取られた床のテクスチャーによって表層的にゆるやかに曖昧に仕切られている。


では、本展に出品されているいくつかの作品を紹介したい。

京都市立芸術大学の教授も務めるアーティスト石原友明は、ゼミの授業で制作された、校舎の移転とともにやがて失われるこの町の風景を、ダンボールとガラス板を用いてつくった遠近法に基づいて対象を描写する四角い箱を使って記録=記憶した。複数の学生たちが描いた絵をつなぎ合わせてつくったパノラマ画は、この町並みの記録であると同時に、文字通りこの町に注がれたそれぞれのまなざしの精緻な記録でもある。

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