今週末見るべき映画「ゼロの未来」

2015年 5月 15日 08:00 Category : Art

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テリー・ギリアムは、その斬新な映像で、いつも楽しませてくれる映画作家だ。もはや伝説となった「未来世紀ブラジル」。ジェフ・ブリッジスとロビン・ウィリアムズががっぷりと組んだ「フィッシャー・キング」。亡くなったヒース・レジャーの後を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが引き継いだ「Dr.パルナサスの鏡」などなど。どれも、華麗な美意識に裏打ちされたテリー・ギリアムの奔放な世界に、引き込まれてしまう。新作「ゼロの未来」(ショウゲート配給)もまた、期待通り、テリー・ギリアムの美意識が炸裂する。


近未来。頭脳明晰なプログラマー、コーエン・レスという男が、「エンティティ解析」というデータ解析を続けている。コーエンは、「人生の意味」を教えてくれるという電話を待ち続けている。そのために、自宅での勤務を申し出る。マンコム社は、コーエンの希望を認める。自宅での新たな任務は、数式「ゼロ」の解明である。

上司が、コーエンをパーティに連れ出す。そこで、コーエンは、ベインズリーという美女と出会う。めくるめくような映像が頻出する。コーエンは、ある場所に旅だっていく。それは、現実なのか、仮想の現実なのかは分からない。観客は、コーエンと共に、人生の意味とは何か、人生にとっての幸せとは何かを、考えることになる。


テリー・ギリアム作品らしい、相変わらずの風変わりな映像が続出する。ニヤニヤする。クスクス笑える。劇中、コーエンの操作するコンピューターからは、人間の手が出てくる。もう、笑える。「オキュパイ・モール・ストリート」と称するショッピング・センターが登場する。2011年、ウォール街での、政治や経済への抗議活動、「オキュパイ・ウォール・ストリート」(ウォール街を占拠せよ)のもじりだろう。これも笑える。車道には、あらゆる動作が禁止の標識が、どっさり出ている。そこに、立ったままペダルを踏む自転車が通る。遊び心たっぷりである。さらに、テリー・ギリアム作品だからこその著名な俳優が、思わぬところで顔を出す。だれが、どこで、どのような形でカメオ出演するかは、ご覧になってのお楽しみだろう。

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