今週末見るべき映画「ゼロの未来」

2015年 5月 15日 08:00 Category : Art

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主人公コーエンに扮するのは、多くの映画で、さまざまな役柄をこなし、まことに達者な演技をみせるクリストフ・ヴァルツ。コーエンに重要な秘密を教える若者ボブには、ルーカス・ヘッジスが扮する。ウェス・アンダーソン監督の「ムーンライズ・キングダム」(イズムで紹介)や「グランド・ブダペスト・ホテル」(イズムで紹介)で、こましゃくれた少年役だったが、ここでは立派な若者に成長、堅実な演技を披露する。


1945年に「動物農場」、1949年に「1984年」と、いずれも近未来小説の傑作を書いたイギリスの作家ジョージ・オーウェルは言う。「自由とは、人の聞きたがらないことを言う権利である」と。テリー・ギリアムの多くの作品に通底するのは、まさにこのことだろう。とっつきやすい映画ではないが、楽しい映画である。そして、その先で、観客に思考を迫り、想像力を刺激してくる。人間にとっての「人生とは?」、「幸せとは?」、「自由とは?」を考えるヒントは、テリー・ギリアムの映画にあふれている。

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