いま観るべき芝居『わが星』|劇団ままごと劇作家・柴幸男インタビュー

2015年 5月 16日 08:05 Category : Art

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1982年生まれの劇作家・柴幸男。2010年に『わが星』で第54回岸田國士戯曲賞を受賞した。□□□(クチロロ)の三浦康嗣による楽曲のラップミュージカルで、一人の少女と星の一生を重ね、極小と極大を鮮やかに、ポップな手法で結びつけた舞台は大きな感動を呼んだ。初演は2009年、震災後の2011年に再演をした『わが星』は、この5月に、3回目の再演が決定している。ままごとの稽古場にお邪魔して、『わが星』再演の見どころについて、そして変化をし続けるままごとの活動についてうかがった。


─『わが星』は今回で再々演、3回目の再演になりますが、その経緯を教えてください。

劇場から上演してほしいと言われたんですが、実は最初はちょっと消極的で「どうやってもう一回やったらいいか」って見えなかったんです。壊すイメージもできないし、同じことを続けるのもちょっと違和感がある。公演する理由がないなと思ったんです。でも、主演女優で劇団員の端田新菜がやりたいと言って。年齢的にも体力的にも役柄的にもこれで最後かもというので、じゃあやってみようと取り組み始めました。

─今回はどういう修正を加えていったのでしょうか。

戯曲賞をもらって戯曲がひとり歩きをし始めて、他の方が上演した「わが星」を観た時に、この戯曲は楽譜とセットじゃないと成立しなかったのではないかと思ったこともありました。だから今回の稽古を進めていくうちに、音と芝居をいったん切り離してみようと思って。稽古の前半では、時報も鳴らさずすべて無音で、歌の部分は歌詞を台詞として読むというのを90分通してやってみたんです。それで成立するということが分かったので、再び音を付けて仕上げているのが、今の段階です。じゃあ無音でやればいいじゃんっていう話もあるんですけど。ミュージカルとしての魅力もあると思うので、今回は音楽と一緒にやります。でも、いつか無音でやってみてもいいかなと。


─戯曲と音楽をいったん分けて考えたことで、どう変わりましたか?

俳優も僕もそうなんですが、歌の場面でも歌じゃない瞬間が作り出せるようになった。無理に音楽に合わせる必要はなくて、お芝居を作る感覚でできる。一回音楽をなくしたことで、さらに自由になれたような感じです。

─前回(2011年)の時はどういう変更が加えられたんですか?

あの時は、ダンスと歌が完璧なフォーメーションにしようとか、もう少しマッチョな体育会系、肉体から出るエネルギーみたいなのを重視しながらつくっていました。本当に求めていたのは、いまみたいな演劇なんですが、それがよくわからなかった時期でした。震災後で、すごく試行錯誤して、必死にやっていた記憶がありますね。

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