バルーン・アーティストDaisy Balloon|スペクタクルな美的世界|インタビュー

2015年 5月 21日 08:05 Category : Art

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#04.夢で見た“質感”を表現したくて、ベルリンまで撮りに行った


-Daisy Balloonの作品はとても詩的で、さまざまなストーリーが想像できます。

河田:僕は夢をよく見るタイプで、そのうちのいくつかは作品になっています。例えば、これは教会の前でダンサーたちとパトロンが共存している図で、“現実世界からの逃避”がテーマです。

1800年代、この老女は元々ダンサーでしたが、当時のダンサーの扱いはあまりよいものではなく、パトロンに憎しみを抱いたまま大人になり、清掃を生業としています…というのは、僕の夢の中の設定なのですが、実際に調べてみると、その頃のダンサーは、パトロンに思うように使われたりして、不遇な時代も確かにあったということが分かりました。

ある日、老女は昔、自分自身がひどい扱いを受けていたことがとても気になって、若いダンサーたちを集めて、自分がパトロン役となり、教会の木の周りでレッスンを始めます。これも同じく夢の中の設定でしたが、僕が見た“夢の中の質感”は日本では撮れないものだと思い、ベルリンまで行って撮影してきました。

細貝:ちょうどドイツで開催のトークイベントに呼んでいただいていて、タイミングが良かったんです。

河田:ダンサーたちがぐるぐる回っていると、老女の手の平から煙が出てきて、衣装がバルーンドレスにチェンジしていくという…この作品に関しては、映像も作りました。

夢には抑圧している感情が現れることが多々あります。僕自身、それらを作品に昇華させること、つまり「個」としての表現で解決する手法を取っていますが、これは同時に「他者」に向けての共感装置でもあります。

自身、色んなことがめくるめくあった時期で、現実と向き合いながら、どこかで逃れたい気持ちが夢という形で現れてきたのだと思います。やはりこれも、自身が抱えていた“問題”のビジュアル化でした。

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