中島かずき氏インタビュー|どんなときでも、とりあえず手を動かす

2015年 5月 26日 08:00 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

演劇を嗜まない人でも、その名前は知っていたり、この作品だけは見たいと思っている人も多く、公演チケットは常にプレミア状態の「劇団☆新感線」。神話や歴史の世界を題材にした圧倒的に大きいスケールの物語を、派手な音楽やアクションで一層盛り上げるエンターテインメントは、ひととき現実を忘れさせてくれる。

劇団の座付き作家として30年書き続けてきた中島かずき氏は、いまや、劇団以外の公演やドラマや映画の脚本にも引っ張りだこの人気作家。最新作『五右衛門vs 轟天』を中心に、これまでの活動も振り返ってもらった。そこから、なぜ、いま、新感線が人気なのか、その秘密も見えてくる。

中島かずき氏

©2015『五右衛門vs轟天』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線

-今回の『五右衛門vs轟天』はどういう作品ですか?

中島:「劇団☆新感線」が今年旗揚げ35周年なので、古田新太を主役にして劇団員中心の座組(最近、客演が中心になることが多い)でいきたいということから、どんなジャンルをやろうか考えたとき、“いのうえ歌舞伎”よりは音もの(ロックを中心にした作品)ネタもの(笑いを中心にした作品)寄りにしようということになり。

これまでネタものといえば、劇団主宰であるいのうえひでのりが演出だけでなく脚本も書いていたのですが、今回、なぜかぼくが書くことになりまして、とすればぼくのカードのなかでネタもの寄りというと“五右衛門”しかないんじゃないか? と思ったんです。さらにそこに、橋本じゅんの代表作の『轟天』シリーズを復活させて『五右衛門vs轟天』にしたらお祭り感も高まると考えてできた作品です。

-まさに「オールスターチャンピオンまつり」という感じですね。

中島:この場合のオールスターというのは新感線の過去の芝居に出てきたキャラクターのことなんですよ(笑)。五右衛門と轟天のふたりだけではなく、ほかの出演者の方々にも、過去に、新感線で演じた印象に残る役柄をやってもらいます。

-ほかにはどんな過去のキャラクターが出てくるのでしょうか?

中島:松雪泰子さんは『五右衛門ロック』(08)の真砂のお竜で、高田聖子はマローネ、池田成志さんは、『レッツゴー! 忍法帖』(03)のばってん不知火です。問題は、五右衛門と轟天の舞台設定が違うことで、五右衛門は安土桃山時代の人だし、轟天は現代の人なので、思いきって、轟天が五右衛門を倒すためにタイムスリップする話にしました。安土桃山時代が舞台になることで、“いのうえ歌舞伎”シリーズからもキャラクターが出てきますし、轟天も風魔忍者の子孫という設定だったから、ばってんをはじめとして『レッツゴー!忍法帖』のキャラクターも出てくると。

©2008『五右衛門ロック』/ヴィレッヂ・劇団☆新感線/撮影:田中亜紀

Related article

  • 米アップル担当者が来日、新作おすすめアプリを聞く
    米アップル担当者が来日、新作おすすめアプリを聞く
  • 伝説を切り撮る。写真展「内田裕也」 若木信吾インタビュー
    伝説を切り撮る。写真展「内田裕也」 若木信吾インタビュー
  • 舞台「趣味の部屋」レビュー
    舞台「趣味の部屋」レビュー
  • Interview:気鋭の映像作家の創造の源を探る/ミシェル・ゴンドリーの世界(1)
    Interview:気鋭の映像作家の創造の源を探る/ミシェル・ゴンドリーの世界(1)
  • 美しき“R”。ジャスパー・モリソンが語る、ラドー新作「r5.5」
    美しき“R”。ジャスパー・モリソンが語る、ラドー新作「r5.5」
  • ボルボS60、感情に届く形状の秘密。デザイナーインタビュー
    ボルボS60、感情に届く形状の秘密。デザイナーインタビュー

Prev & Next

Ranking

  • 1
    木の名作椅子「HIROSHIMA」が生まれる現場を訪ねる。 マルニ木工・本社工場レポート
  • 2
    ショコラとSANSYO(山椒)のセンセーション
  • 3
    華麗なる「TOYOTA 2000GT」ボンドカー
  • 4
    今週末見るべき映画「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」
  • 5
    銀座の新しいスポット「マロニエゲート」がオープン
  • 6
    ポーラ最高峰のエイジングケアブランドから、新5アイテム
  • 7
    伝説の「バラクータ」70周年記念モデル
  • 8
    デロンギのコンベクションオーブンで、わが家をリストランテに
  • 9
    作家、映画監督と数多くの顔を持つ、大宮エリーの絵画
  • 10
    伊勢丹新宿店、新リビングフロアをさっそく分析

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加