フランス映画祭、見どころ|2015

2015年 6月 9日 08:00 Category : Art

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今年もまた、フランス映画祭が開催される。フランス映画好きにとっては、毎年毎年、楽しみにしている映画祭だろう。今年は、6月26日から29日までの4日間、会場は、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇(レイトショーのみ)だ。

作品数は、全部で12本。新作の注目作、話題作に混じって、クラシック作品として、マックス・オフュルス監督の「たそがれの女心」(1953年)が、デジタルリマスター版でよみがえる。新作は、日本でも夏以降、一般公開される作品が多いが、一足早く、鑑賞できる絶好のチャンスと思う。ざっと、ご紹介しよう。

オープニング作品は、笑いと涙であふれる「エール!」だ。フランスの田舎、農家のペリエ家は、長女の高校生ポーラ以外の、父と母、弟は聴覚障がい者である。だから、家族の会話は、すべて手話。ポーラは、農作業を手伝い、農協とのやりとりや市場での販売を、通訳をしながら手伝っている。手話で、思ったことをズケズケ言う父、美人の母、ゲーム好きの弟と、家族4人は、仲良しである。ポーラは歌が上手い。ある日、ポーラの歌を聞いた先生が、パリの音楽学校のオーディションを受けるように勧める。家の手伝いがある。家を離れる訳にはいかない。ポーラは悩む。さて…。耳の聞こえない家族という設定だが、音楽にちなんだ、素晴らしいシーンがある。また、ミシェル・サルドゥーの名曲「青春の翼」が、まことに感動的に唄われる。ポーラ役は、ルアンヌ・エメラで、将来が嘱望される新人。監督は、「プレイヤー」を撮ったエリック・ラルティゴ。

©2014 – Jerico – Mars Films – France 2 Cinéma – Quarante 12 Films – Vendôme Production – Nexus Factory – Umedia
10/31(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー


「ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲」は、昨年、フランスで大ヒットしたコメディ。舞台はロアール地方の町。敬虔なカトリック信者のヴェルヌイユ夫妻には4人の娘がいる。上の3人は、それぞれ、ユダヤ人、アラブ人、中国人と結婚してしまう。夫妻は、せめて末の娘だけはカトリック教徒との結婚をと、願う。夫妻は、パリにいる末娘のボーイフレンドが、カトリック教徒と聞いて、一安心するのだが…。コメディではあるが、異なる文化、宗教に加えて、人種問題にまで関わったドラマは、辛辣なユーモアに満ち、さまざまな人種の暮らすフランスの今を、生き生きと伝える。監督はフィリップ・ドゥ・ショーヴロン。

©2013 LES FILMS DU 24 – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – TF1 FILMS PRODUCTION

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