『エキサイトイズム』サービス終了のお知らせ
この度『エキサイトイズム』は2019年9月30日をもちましてサービス終了をさせていただきました。
これまで皆さまに賜りましたご愛顧に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

今週末見るべき映画「WISH I WAS HERE 僕らのいる場所」

2015年 6月 11日 08:00 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

主な登場人物は、主人公のエイダン、妻のサラ、その子供で姉のグレース、弟のタッカー、エイダンの弟ノア、エイダンの父の6人である。このアンサンブルがまことに軽快。大人も子供も、それぞれがドラマの上で絡み、反発し、和解し、苦労しながら、迫り来る危機に対峙していく。


エイダンがドラマを推進するが、頑固で毒舌、皮肉まじりのユーモアを飛ばし続ける父親を演じたマンディ・パティンキンが貫禄たっぷりで、ブロードウェイ・ミュージカルのキャリアは伊達ではない。映画「NINE」(エキサイト・ガルボで紹介)で、ダイナミックな踊りと歌を披露したケイト・ハドソンが、エイダンの妻サラを演じる。病院に見舞い、義父と語り合うシーンは、家族とは何か、人生とは何かを巡っての含蓄豊かなセリフの応酬で、圧巻である。まだ小学生の姉弟と仲良し、エイダンの弟のノア役は、ジョシュ・ギャッド。やはりブロードウェイでのキャリアが十分。両親に気遣いを見せ、結果として、大人に学ばせること多々のグレース役を達者にこなしたのはジョーイ・キング。まだ15、6歳、将来、大化けしそうな女優だ。弟タッカー役は、「LOOPER/ルーパー」や、ディズニー映画の「トゥモローランド」に出ているピアース・ガニォンで、すでに天才名子役との評判だそうだ。


才人ザック・ブラフは、10年ほど前に「終わりで始まりの4日間」で、監督、脚本、主演を務めた。このほどの脚本は、ザックの兄アダムとの共同執筆になるが、人生を考える上での、思慮深く、含蓄あるセリフを連発する。一言、一言が、実にいい。すてきなのは、セリフだけではない。ドラマ進行に寄り添う音楽もまた、いい。キャット・パワーとコールドプレイの奏でる主題歌「Wish I Was Here」(映画の原題)に、うっとり聴き惚れる。


アメリカ映画である。多くの人から製作資金を集めての作品である。だから低予算と思われる。結果、中身は、超A級作品の品と格を備えている。映画製作に携わる人材、才能などの層の厚さに、ただただ驚く。

Related article

  • 今週末見るべき映画「ハゲタカ」
    今週末見るべき映画「ハゲタカ」
  • 今週末見るべき映画「100歳の華麗なる冒険」
    今週末見るべき映画「100歳の華麗なる冒険」
  • 今週末見るべき映画「ココ・シャネル」
    今週末見るべき映画「ココ・シャネル」
  • 映像の身体性を問う「恵比寿映像祭」、26日まで
    映像の身体性を問う「恵比寿映像祭」、26日まで
  • 今週末見るべき映画「華麗なるアリバイ」
    今週末見るべき映画「華麗なるアリバイ」
  • 今週末見るべき映画Part 2 「アルマジロ」
    今週末見るべき映画Part 2 「アルマジロ」

Prev & Next

Ranking

  • 1
    ジャズ名盤講座第4回「パシフィック・ジャズ」ビギナー向け19選!マスター向け19選!
  • 2
    ミラノ、モルティーニ新作 ダークホースはロン・ジラード
  • 3
    デザインマイアミ/バーゼル2010 詳細レポート
  • 4
    大人のためのあみぐるみ。タカモリ・トモコさんインタビュー。
  • 5
    フォトギャラリー:プレミアムコンパクト・クロスオーバー「XC60」
  • 6
    ジャズ名盤講座第10回「ヴァーヴ編(その3)」ビギナー向け9選!マスター向け9選!
  • 7
    新型グランツーリスモ「フェラーリ・カリフォルニア」価格発表
  • 8
    アラン・デュカスの“パリのお気に入り”が体験できる1週間
  • 9
    ジャズ名盤講座第9回「ヴァーヴ編(その2)」ビギナー向け19選!マスター向け19選!
  • 10
    はじめてのおもてなし 【今週末見るべき映画】

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加