Interview: 音楽プロデューサー・本間昭光氏|泰然自若のジーニアスが放つ才気煥発の極み

2015年 8月 5日 08:00 Category : Art

このエントリーをはてなブックマークに追加

いきものがかりを筆頭に、ポルノグラフィティ、浜崎あゆみ、広瀬香美など、錚々たるトップアーティストのプロデュースを手掛ける音楽プロデューサー・本間昭光氏。バンマス(バンドマスター)、キーボーディストとしての顔も併せ持つ同氏が、ステージ上で演奏する姿を幾度となく拝見したことがある。音楽と溶け合うような快然たるその様は、観る者の心を一瞬にして捉え、幕が下りる時まで掴んで離さない。彼の全身から溢れ出す楽しさが、ぬくもりを持って伝わってくるからだ。近年は、アーティストのプロデュースに加えて、ドラマやアニメ、舞台、ミュージカルなど、多岐に渡るジャンルで活躍中の本間氏。天才はいかにして作られたのか。その軌跡を追うべく、お話を伺ってきた。


#01.夢は、博物館学芸員。文化財に夢中だった少年時代


-幼少の頃からピアノに親しまれていたとお聞きしています。やはり生まれながらの音楽少年だったのですか?

いえいえ、実はそうでもないんです。僕が生まれたのは大阪・河内のど真ん中で、お世辞にも褒められた土地柄ではなかったんですね(笑)。そこにたったひとつ、私立の幼稚園がありました。親からすれば唯一の光だったわけです。とりあえず入れてみようという話になって、当初は園内のオルガン教室に通っていました。

その後、「せっかくだからピアノを習わせてみる?」と親同士が話したみたいで、安いものでしたが、ピアノを買ってくれました。当時は今みたいにピアノ教室があまりなくて、出張の先生が週に何回か自宅に来て、レッスンを受けるというスタイルでした。とはいえ、何か特別な音楽教育だったかといえばそうではなく、カリキュラムに沿ったいわゆる“おけいこ”的なものでしたね。

-小学校・中学校時代はどうでしたか?

小学校に入ってからもピアノのレッスンは続けていましたが、だんだんおもしろくなくなってきたんですね、これが(笑)。かたや周りの女の子たちは真面目に練習するもんだから、技術の差もどんどん開いていくし、やる気もどんどん失せて…、高学年の頃から中学生にかけては、音楽を聴く方が楽しかったですね。

ビートルズとかカーペンターズとか、音楽好きの親が買い集めた洋楽のレコードや、親戚のお姉ちゃんに勧められたレッドツェッペリンとか、色んなジャンルの音楽を聴いていました。でも、本当に興味があったのは、歴史や文化財の分野だったんです。小学校6年生の時に文集に書きますよね、将来の夢を。スポーツ選手とか弁護士とか、みんなは華々しい夢を描いているのに、僕だけ地味な「博物館学芸員」でした(笑)。

Related article

  • 長く使い続けるソファ|イタリア、フレックスフォルム
    長く使い続けるソファ|イタリア、フレックスフォルム
  • 今週末見るべき映画「インヒアレント・ヴァイス」
    今週末見るべき映画「インヒアレント・ヴァイス」
  • パリで苦闘した明治・大正画家たちの展覧会、第一部が好評のうちに終了
    パリで苦闘した明治・大正画家たちの展覧会、第一部が好評のうちに終了
  • アートと水槽の融合—アートアクアリウム展が東京・日本橋で開催
    アートと水槽の融合—アートアクアリウム展が東京・日本橋で開催
  • 今週末見るべき映画「恋するリベラーチェ」
    今週末見るべき映画「恋するリベラーチェ」
  • デヴィッド・リンチ展、渋谷ヒカリエで開催中
    デヴィッド・リンチ展、渋谷ヒカリエで開催中

Prev & Next

Ranking

  • 1
    谷尻誠インタビュー:都心の広場に巨大なジャングルジムが出現
  • 2
    直接Ustream配信もできるMac、iPad、iPhone専用のワイヤレスWEBカメラ
  • 3
    「空気の港」テクノロジー×空気で感じる新しい世界
  • 4
    いったいどれが自分? 「“これも自分と認めざるをえない”展」
  • 5
    フォトギャラリー:アウディ「S4」「S4アバント」発表会
  • 6
    「WORLD SPACE CREATORS AWARD」受賞者発表
  • 7
    表参道で「WE LOVE MAGAZINE LIBRARY」
  • 8
    本というプロダクトを堪能する、原研哉展が吉祥寺で
  • 9
    今週末見るべき映画「きっと、星のせいじゃない。」
  • 10
    ソウルで吉岡徳仁個展「Tokujin Yoshioka_SPECTRUM」

Excite ism :

このエントリーをはてなブックマークに追加